村上農園が北海道へ進出
2025年6月27日、発芽野菜の国内シェアNo.1を誇る村上農園が、北海道伊達市に新しい生産施設である「北海道伊達生産センター」を竣工し、同地域での生産体制を強化しました。これにより、北海道から沖縄まで全国に広がる13の拠点を持つこととなり、今後も新鮮で高品質な発芽野菜を提供していくことを約束しています。
新施設の特徴
北海道伊達生産センターは、29,078㎡の広さを持ち、年間3,900万パックの野菜を生産可能な設計となっています。主に生産される品目は、豆苗やブロッコリー スーパースプラウトなど、栄養価の高い野菜です。また、新しい生産施設では、冬場の野菜供給が難しい地元へも、鮮度を保つ形で野菜を届けることが可能になります。
これにより、長距離輸送に依存していたこれまでの問題が解消され、地元のお客様に新鮮な野菜を直で届けられるようになります。発芽野菜においては高い需要が見込まれており、村上農園の代表取締役社長の村上清貴氏は、「地域の皆様の協力をいただきながら、北海道全域の食卓に高品質の野菜をお届けできることを楽しみにしています」と述べています。
地域貢献と雇用創出
伊達市は、温暖な気候で夏は涼しく、冬は比較的暖かいとされ、積雪も少ない地域です。これにより、地元の農業に適した環境が整っており、村上農園の従業員は地元の人々を積極的に採用することで、地域の雇用創出にも貢献しています。
さらに、竣工式には、伊達市長や市議会議長をはじめとする約30名の来賓が出席し、神事や落成式、内覧会が行われました。新しい施設が地域社会にどのような影響を与えるか、注目が集まります。
村上農園について
村上農園は1978年に設立され、広島県を本社に持つ企業です。2024年の売上見込みは113億7,600万円で、今後は北海道内での売上を3年以内に8億円に拡大する計画を立てています。
今後の成長が期待される村上農園は、高品質な野菜の提供を通じて地域経済にも寄与していくでしょう。新しい植物工場の稼働により、健康志向の高まる消費者のニーズに応え続ける姿勢を見せています。
生産される主な商品
- - 豆苗: メインの原材料であるグリーンピースの若菜を使用し、栄養価の高い食材として人気です。再生栽培が可能で、環境にも優しいです。
- - ブロッコリー スーパースプラウト: 独自の品種を使用したもので、高い栄養成分を保持しているため、健康志向の消費者に重宝されています。特に、スルフォラファンを豊富に含んでおり、抗酸化作用が期待されています。
新たにスタートした「北海道伊達生産センター」に、今後さらなる期待が寄せられています。地元の人々に愛される美味しい野菜の生産が、地域の特色を活かして進められることを願ってやみません。