第26回小児医学川野賞、応募受付開始
公益財団法人川野小児医学奨学財団は、8月1日より2025年度の「第26回小児医学川野賞」の応募を受け付け開始しました。今回の賞は、未来の小児医療を担う55歳以下の小児医学研究者を対象に、その優れた研究成果を表彰するものです。これにより、小児医学のさらなる発展に寄与し、多くの若手研究者の意欲を高める狙いがあります。
小児医学川野賞とは
小児医学川野賞は、1999年に設立された賞で、基礎医学、臨床医学、社会医学の分野で優れた業績を収めた研究者を対象にしています。特に選考時には、すでに成果を上げた研究者に授与される賞とは異なり、将来性やこれからの活躍が期待できる 若手の研究者を重視して選考が行われます。
過去26年間で、57名の受賞者が誕生しています。歴代の受賞者は、まさに日本の小児医学界を代表する優秀な面々で、受賞後もその活躍がこの賞の価値を高めています。
応募と選考の流れ
応募期間は、例年の通り8月から10月までとなっています。選考は11月から始まり、12月には受賞者が決定。授賞式は毎年3月に行われ、受賞者の助成研究成果発表会も併せて実施されます。毎年、多くの高レベルな応募が寄せられ、選考は困難を極めるのが特徴です。
募集概要
対象分野
小児医学、とりわけ基礎医学・臨床医学・社会医学に関する研究。
応募資格
1. 2026年3月31日時点で55歳以下の方。
2. 所属学会または組織の責任者からの推薦が必要。
顕彰内容
受賞者には、賞状、トロフィー、賞金100万円が授与されます。応募方法は、当財団のウェブサイトから申請フォームに必要項目を記入し、必要書類をアップロードする形となっています。
応募受付期間
2025年8月1日(金)~10月15日(水)。これは小児医療施設支援や医学会助成の応募受付も同時に行います。
昨年度の受賞者の声
毎年、受賞者は贈呈式で自身の研究成果を発表し、その意義を伝えます。昨年の受賞者に選ばれた医師たちからは、次のような感想が寄せられました。
基礎医学分野受賞者のコメント
慶應義塾大学医学部の鳴海覚志教授は、先天性内分泌疾患の研究を進め、「研究によって未来の医療がより良くなるよう、仲間を増やしたい」との思いを語りました。
臨床医学分野受賞者のコメント
名古屋大学の佐藤義朗准教授は、小児における幹細胞療法の開発を進め、「この名誉ある賞に心から感謝し、今後も患者のために尽力する」と述べました。
社会医学分野受賞者のコメント
国立国際医療研究センターの細澤麻里子主任研究員は、子どもの発達に関する社会疫学研究に携わり、「この栄誉が私の研究の励みになり、子どもたちの健康支援を続けていきたい」と語りました。
財団のご紹介
公益財団法人川野小児医学奨学財団は、1989年に設立され、埼玉県川越市に本拠を置いています。理事長は、株式会社ヤオコーの川野幸夫氏が務めています。財団は、研究助成や奨学金の給付、小児医学川野賞の授与を通じて、次世代の小児医療を支援する活動を行っています。
公式サイトでは、詳しい情報が掲載されており、過去の受賞者や応募要項も確認できます。また、失われた息子の命をきっかけに設立されたという背景も興味深いものです。詳しくは【PR TIMES STORY】をぜひご覧ください。
この賞に応募することで、若手研究者は自らの業績をアピールするチャンスを得ると同時に、今後の小児医療界において重要な役割を果たす一歩を踏み出すことができます。