国産SAF生産開始
2025-03-07 14:32:59

国産SAFの大規模生産体制がついに実現、環境への未来を照らす

国産SAFの大規模生産設備が本格稼働



国産の持続可能な航空燃料(SAF)の大規模生産設備が、2025年3月6日に竣工。その拠点となるのは、コスモ石油の堺製油所です。この取り組みは、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)によって推進され、日揮ホールディングス、コスモ石油、レボインターナショナル、日揮、そしてSAFFAIRE SKY ENERGYの協力により実現しました。

背景と必要性



航空業界は、温暖化の影響を受けており、二酸化炭素の排出削減が求められています。国際民間航空機関(ICAO)は、2050年までのカーボンニュートラルを目指し、SAFの導入を推進してきました。NEDOはこの流れを受け、SAF製造技術の開発とそのサプライチェーンモデルの構築に注力しています。日本国内でのSAF生産は長らく課題とされてきましたが、今回、その道が開かれた形です。

実証の内容



本プロジェクトでは、廃食用油を原料としたSAFの大量生産を目指しています。サプライチェーンの構築にあたっては、廃食用油の安定した調達が鍵となります。これを実現するため、多くの企業と連携し、原料の収集を進めてきました。コスモ石油堺製油所に設置されたこの生産設備では、原料の特性に応じた対応が可能で、大規模な生産が行われることになります。

竣工式と出席者の反応



3月6日に行われた竣工式では、多数の省庁や企業の方々が出席し、NEDOからは飯村理事も参加。出席者たちは、新しい航空燃料生産の始まりに期待の声を寄せました。特に、環境への配慮が求められる今、SAF事業への注目は高まっています。この新しい試みが持続可能な未来に向けた一歩となることが期待されています。

今後の展望



完工を迎えた施設では、年間約3万キロリットルのSAF供給を目指しており、国内初の国産SAFの供給網の確立が期待されます。今後は、この技術が航空業界全体に広がり、持続可能な輸送手段としての地位を確立することが求められます。

さらに、SAFは従来の航空燃料と同様に扱えるため、既存のインフラを生かした供給が可能です。将来を見据え、このプロジェクトは日本の航空業界だけでなく、地球環境に貢献する重要な取り組みとして位置づけられるでしょう。私たちは、この進展を注視し続ける必要があります。これからの航空の未来に期待を寄せる時が来ています。


画像1

画像2

画像3

会社情報

会社名
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
住所
神奈川県川崎市幸区大宮町1310番ミューザ川崎セントラルタワー
電話番号
044-520-5207

関連リンク

サードペディア百科事典: 大阪府 堺市 SAF NEDO コスモ石油

Wiki3: 大阪府 堺市 SAF NEDO コスモ石油

トピックス(科学)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。