自動ティーチングの革新
2022-02-14 11:29:12

産業用ロボットの革新!自動ティーチング技術で新時代へ

新時代のものづくりを支える自動ティーチング技術



新型コロナウイルス感染症の影響により、製造業界では前例のない労働力不足が生じ、作業の効率化が求められています。特に、産業用ロボットによる自動化技術が進化する中で、加工経路のティーチングは依然として手間がかかるプロセスとなっています。この課題に対処すべく、株式会社日本省力機械では「自動ティーチング」という画期的な技術を開発し、国内で特許を取得しました。

自動ティーチング技術の開発背景


産業用ロボットのティーチングには、大きく分けて「インラインティーチング」と「オフラインティーチング」の二つの方法があります。インラインティーチングは、実際にロボットを動かしながら行うため時間がかかり、オフラインティーチングではパソコンでプログラムを作成するものの、実際の生産ラインでの微調整が必要になることが多いのです。このような手間から、現場の作業者は常に負担を抱えている状態です。

そこで、日本省力機械の自動ティーチング技術は独自の数学的アルゴリズムを用いることで、加工位置の把握を数十秒から数分という短時間で可能にしました。この技術の特徴は、非接触センシングを活用し、ワークの断面形状のデータを基にして加工位置を判断し、加工経路を自動で生成できる点です。これにより、熟練作業者の技能やCADデータに依存しない、高精度な加工を実現可能にしました。

国内特許取得、国際展開の計画


現在、日本省力機械はこの画期的な技術の国内特許をすでに取得しており、さらには米国、中国、欧州での国際特許も出願中です。これにより、国内外での展開を予定しています。

幅広い加工対象物に対応


自動ティーチング技術は、非接触センシングを利用するため、大きさや形状、材質が異なる多様な加工対象物に対応可能です。これにより、部品のバリ取り、研磨、溶接、シーリングなどさまざまな加工に幅広く利用される見込みです。

AI技術との融合による未来像


さらに、日本省力機械ではこの技術を組み込んだ産業用ロボットを年内に発売する計画があるだけでなく、将来的にはAI技術との融合を目指しているとのこと。AIを応用することで、加工システム全体の知能化を進め、製造業の新たな段階へと突入することでしょう。

省人化・無人化の実現


日本省力機械は、これらの技術を組み合わせることによって、従来手作業で行われていた工場内の作業の省人化および無人化を実現し、人手不足の解消や作業者の負担軽減に寄与することを目指しています。

最近の進展を踏まえると、今後の製造業界は大きな変革の時を迎えることになるでしょう。自動ティーチング技術がどのように実用化され、私たちの日常に影響を与えていくのか、非常に楽しみです。

詳細は、公式サイトをご覧ください。

会社情報

会社名
日本省力機械株式会社
住所
群馬県伊勢崎市福島町173
電話番号
0270-40-3111

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