株式会社hacomonoがシリーズDで46億円を資金調達
ウェルネス業界を代表するSaaS企業、株式会社hacomonoが最近、シリーズDラウンドで46億円の資金調達を実施しました。これにより、累計資金調達額はなんと120億円に達しました。
この調達ラウンドでは、JPインベストメント、三井不動産、グローバル・ブレインなどがリード投資家として参画。この他、海外の著名な投資家や金融機関も共同で投資する姿勢を示しました。hacomonoはこれまで74.5億円の資金を調達しており、今回のラウンドによりさらなる成長を加速する計画です。
直近の事業状況
「ウェルネス産業を、新次元へ。」というミッションを掲げ続けるhacomonoは、少子高齢化や地方過疎化といった社会問題の解決に注力しています。直近1年8ヶ月での成長は際立っており、導入店舗数が約2.6倍に増え、決済流通額は7倍以上と急成長しています。特に、フィットネスクラブだけでなく、日本各地の運動スクールや公共施設への導入が進展しています。
また、2024年にはFintech事業にも進出し、月謝制店舗の業務改善を急速に進めている点も注目です。IoTとSaaSを融合させたハードウェアの導入により、店舗での顧客体験も大幅に向上しています。
戦略的投資領域の詳細
新たに調達した資金は、主に以下の6つの戦略的投資領域に振り分けられる予定です。
1.
Layer Cake戦略の加速
業界のトップに立つための多層的な成長戦略を強化。
2.
Fintech新サービス拡充
より多様な金融サービスの提供を目指します。
3.
IoT x AI新サービス拡充
デジタル化の進展に伴い、新たなサービスを展開。
4.
近接ドメインへのGo to Market
新しい市場への進出を図ります。
5.
新サービス・プラットフォーム群の投入
顧客ニーズに対応した新たなサービスを提供。
6.
M&A、グローバルの推進
海外市場への進出を加速し、他社との連携を深める。
成長戦略と採用計画
株式会社hacomonoは、今回の資金調達を受けて、自社のSaaS事業だけでなく新たに開始したFinTechやIoTハードウェア事業の拡大を見込んでいます。特に「The Next Talents」というプログラムを通じて、2025年内には100名規模の採用を目指しています。これに伴い、オンラインでの企業説明イベントも開催予定で、事業の現状や将来的なビジョンを社内外に向けて発信することになっています。
投資家からの評判
投資家各社からは、hacomonoのビジョンや成長力に対する高い評価が寄せられています。JPインベストメントの大島氏は、「hacomonoが描くウェルネスビジョンに共鳴し、未来の標準を創造する企業になると確信している」とコメント。31VENTURESの髙波氏も、hacomonoの提供するソリューションが社会課題解決に貢献すると強調しています。
会社概要
hacomonoは、2013年に設立され、東京都渋谷区に本拠を構えています。そのサービスは、ウェルネス業界に特化したオールインワン・マネジメントシステムであり、店舗の予約や決済をオンラインで完結できる形を提供しています。サービス開始からこれまでに8000店舗以上が導入されています。
今後のhacomonoのさらなる成長と、新しいウェルネスの時代への挑戦に期待が高まります。