マテリアルゲート、1.6億円調達
2024-07-10 14:16:58

広島発スタートアップ「マテリアルゲート」がシードラウンドで1.6億円調達!次世代半導体メモリ材料「単分子誘電体」の実用化開発を加速

広島発スタートアップ「マテリアルゲート」、シードラウンドで1.6億円調達!次世代半導体メモリ材料「単分子誘電体」の実用化開発を加速



広島大学発のスタートアップ「株式会社マテリアルゲート」が、次世代半導体メモリ材料「単分子誘電体」の実用化開発に向け、シードラウンドで総額1.6億円の資金調達を実施しました。

今回の資金調達には、インキュベイトファンド、UntroD Capital Japan、東京応化工業、広島ベンチャーキャピタルが参加。さらに、日本政策金融公庫からも資本性劣後ローンを獲得しました。

「単分子誘電体」とは?



「単分子誘電体」は、広島大学の西原禎文教授が世界で初めて開発した、室温において単一分子に情報を記録できる全く新しいメモリ材料です。この材料を用いた「単分子誘電体メモリ」は、従来のメモリに比べて約1000倍の高密度化と、約90%の消費電力削減効果が期待されています。

資金調達で加速する実用化開発



マテリアルゲートは、今回の資金調達によって以下の取り組みを加速させます。

研究開発員の採用強化
「単分子誘電体」の量産検討
「単分子誘電体デバイス」の要素技術の実用化開発(メモリプロトタイプなど)

投資家からの期待



今回の資金調達には、各投資家から大きな期待が寄せられています。

インキュベイトファンド株式会社 代表パートナー 赤浦徹氏は、「マテリアルゲートが開発する単分子誘電体は、単一分子かつ室温で強誘電性を持つ画期的な新素材であり、超低消費コンピューティングの実現が期待されています。本技術は、西原教授が世界で初めて開発に成功したもので、西原研究室ご出身の中野氏と西原先生のタッグで社会実装を行って参ります。」とコメントしました。
UntroD Capital Japan株式会社 取締役 山家創氏は、「初めて中野社長にお会いしたときから、マテリアルゲートの単分子誘電体が持つ革新性に魅力を感じ、今回のシードラウンドで出資をさせていただきました。AI・ビッグデータの現代では、膨大な消費電力が世界的な課題になっています。同社が開発する単分子誘電体は、既存の蓄電デバイスやメモリデバイスの性能をブレイクスルーし、大量消費電力の課題を解決し得る新素材です。長年の研究を経て西原教授が生み出したこの素材が、中野社長のアントレプレナーシップにより社会実装されることを期待し、全力で支援して参ります。」とコメントしました。
東京応化工業株式会社 取締役 執行役員 新事業開発本部長 鳴海裕介氏は、「高度化したデジタル社会において、消費電力の低減は喫緊の課題であると認識しています。マテリアルゲート社の技術は、省エネによるカーボンニュートラルの実現に資するものであり、持続可能な未来の創造に向けて同社をご支援してまいります。」とコメントしました。
広島ベンチャーキャピタル株式会社 アソシエイト 吉田政貴氏は、「もともと半導体関連の事業に興味を持っていたところ、昨年の6月に初めて中野さんにお会いしました。中野さんから単分子誘電体という素材のポテンシャルについてお話を聞いた時は衝撃を受けたとともに、半導体業界に大きく変革をもたらす素材になり得ると確信しました。広島県では半導体関連の投資も積極的に行われており、同社の成長に非常に魅力的な地域です。その広島県で、弊社もチームの皆様とともに挑戦し、同社がユニコーン企業となり羽ばたいていけるよう、全力で支援してまいります。」とコメントしました。

社会課題解決への期待



マテリアルゲートの「単分子誘電体」は、AIやビッグデータの進化に伴うデータ処理の負荷増加や、消費電力の増加といった社会課題の解決に貢献する可能性を秘めています。同社の技術革新は、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩となることが期待されます。

採用情報



マテリアルゲートでは、一緒に未来を創造する仲間を募集しています。興味のある方は、下記の採用情報ページをご覧ください。

https://open.talentio.com/r/1/c/materialgate/homes/4397

株式会社マテリアルゲートについて



代表者:代表取締役 中野 佑紀
所在地:広島県東広島市鏡山3-10-31 広島大学インキュベーションオフィス 1・2号室
E-mail:[email protected]
設立:2023年6月
事業内容:単分子誘電体の製造・販売、単分子誘電体デバイスの開発および技術供与
* HP:https://www.materialgate.com/


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