世界最強の永久磁石開発で日本人科学者が欧州発明家賞受賞!
2024年度の欧州発明家賞において、日本の佐川眞人博士が非ヨーロッパ諸国部門最優秀賞を受賞しました。受賞理由は、博士が開発した世界最強の永久磁石です。この画期的な発明は、コンピューター、医療機器、グリーンエネルギーなど、様々な分野に大きな影響を与え、現代社会の発展に大きく貢献しています。
佐川博士が開発した永久磁石は、従来のコバルト磁石に比べて、鉄を主成分とすることで安価で入手しやすいという利点があります。さらに、鉄原子間の距離を広げるためにホウ素を混ぜることで、磁化を増大させ、強力な磁力を実現しました。博士は、独自の焼結技術も開発し、現在でも世界で最も強力な永久磁石を生み出しています。
博士の開発したNd-Fe-B磁石は、ハードディスクドライブの小型化に貢献し、パーソナルコンピューティング革命を牽引したと言われています。現在、永久磁石の約60%がNd-Fe-B磁石であり、電子機器、玩具、電気自動車、航空宇宙など、様々な分野で活用されています。
佐川博士は、80歳を超えてもなお、希少なジスプロシウムの使用量削減など、磁石のさらなる性能向上を目指し研究を続けています。博士の革新的な精神と技術は、未来の社会を形作る上で重要な役割を果たすと期待されています。
欧州発明家賞について
欧州発明家賞は、欧州で最も権威あるイノベーション賞の一つです。2006年に欧州特許庁(EPO)によって設立され、現代社会における課題解決に貢献した個人やチームを表彰しています。受賞者は、技術的進歩、社会的・持続可能な発展、経済的繁栄への貢献度などを基準に、元ファイナリストで構成される独立審査員によって選出されます。
佐川眞人博士の経歴
佐川眞人博士は、1943年8月3日に徳島県で生まれました。東北大学で金属材料工学の博士号を取得後、富士通研究所を経て、住友特殊金属株式会社に入社。そこで、世界最強の永久磁石である焼結ネオジム磁石を発明し、特許を取得しました。
博士は、1983年にピッツバーグで開催された磁気・磁性材料学会で、この画期的な発明を発表しました。その後、1988年には、ネオジム磁石の研究開発会社インターメタリックスを設立し、現在も研究活動を続けています。
世界を革新する技術
佐川博士が開発した永久磁石は、私たちの生活に欠かせないものとなっています。コンピューター、スマートフォン、電気自動車など、様々な製品に採用され、現代社会の発展に大きく貢献しています。博士の革新的な技術は、今後も世界を革新し続けるでしょう。