CMSセキュリティ調査
2023-08-08 11:00:03
CMSセキュリティの現状調査、トラブル多発の実態と企業の課題とは
CMSセキュリティの現状調査:多発するトラブルと企業の課題
企業がウェブサイトを運営する際に多く利用されるCMS(コンテンツマネジメントシステム)。その主な目的の一つは、専門知識が無くてもウェブサイトを簡単に管理・運営できることにあります。しかし、近年ではそのセキュリティ対策が重要な課題として浮上してきています。
CMSの人気と種類
今や多くの企業がCMSを使ってウェブサイトを構築しています。特に「WordPress」は74.1%の利用割合を誇り、「Movable Type」がそれに続く形です。これらのCMSは、利便性の高さやコストの安さ、十分なサポート体制により、多くの企業に採用されています。
セキュリティ意識の高まり
最近、株式会社ジャクスタポジションが行った調査によれば、企業のウェブサイト担当者の約80%がCMSの利用中に何らかのトラブルを経験していることがわかりました。これに伴い、CMSのセキュリティ意識も高まりつつあるようです。この調査によれば、55.6%の担当者が『それなりに意識している』と答え、29.1%が『常に意識している』と回答しています。
セキュリティ対策の現状
調査の結果、CMSのセキュリティ対策として最も多く行われていることは『アップデートで対応している(42.3%)』というものでしたが、バージョンアップを遂行できていない企業も多く、その理由として『知識・時間・スキル不足(24.9%)』や『利用しているプラグインの問題(16.3%)』が挙げられています。このように、実際にはセキュリティ対策が十分にできていない企業が多いことが浮き彫りになりました。
トラブル事例
具体的なトラブル事例としては、ウェブサイトが正常に機能せず、事業運営に支障をきたした例や、サーバートラブル、個人情報の漏洩などが報告されています。これらは、CMSのセキュリティ対策が不十分であることが原因です。特にWordPress利用者の中には、7割以上がウェブサイトが表示されなくなるというトラブルを経験しているとのことです。
現状の課題
この調査から見えてきたのは、CMSを利用する企業が、専門知識の不足や時間の制約に悩みながらも、ウェブサイトの安全な運営を確保するための適切な対策を講じられていないということです。セキュリティ対策は単なる選択肢ではなく、企業にとって必須の活動であると言えるでしょう。
まとめ
結論として、CMSのセキュリティ問題は軽視できないものとなっています。企業がCMSを利用してウェブサイトを運営するには、最新の情報をもとに適切な対策を講じ、そのリスクを最小限に抑える必要があります。特に、個人情報の保護やネット上の安全性を維持するためには、定期的なバージョンアップや専門的な知識の習得が求められています。
ウェブサイト運営を安全にするため、まずは自社のCMSが抱える課題を見直すことは急務と言えるでしょう。セキュリティ対策において万全を期することで、企業の信用を守り、安心したウェブサイト運営を行える環境を整えることができるはずです。
会社情報
- 会社名
-
株式会社ジャクスタポジション
- 住所
- 北海道札幌市中央区南二条西7丁目6-2日宝南2条ビル6F
- 電話番号
-
011-252-9652