前橋市での殺処分ゼロを目指すプロジェクト
2023年10月10日から前橋市にて、一般財団法人犬猫生活福祉財団が新たなガバメントクラウドファンディングプロジェクトを開始しました。目標は、犬猫の殺処分ゼロ、収容ゼロ、不適切な飼育環境ゼロという「3つのゼロ」の実現です。この取り組みは、全国的なモデルとなることを目指しています。
プロジェクトの基本情報
- - プロジェクト名: 【譲渡が難しい子も救うために…】
- - 募集期間: 2023年10月10日 ~ 2024年1月8日
- - 目標金額: 3,000万円
- - 資金の使途: 前橋市の動物福祉向上に向けた活動に使用されます。
- - プロジェクトURL: こちらから確認
このプロジェクトは、前橋市内にある動物愛護管理センターの設置や保護動物への医療費など、具体的な支援活動に直接的に貢献します。特に目標金額の40%は前橋市の動物愛護事業資金として活用され、残り60%は当財団の運営費に充てられる見込みです。
環境省の発表が示す現状と課題
環境省の報告によると、2022年には合計で14,457頭の犬と猫が殺処分されました。殺処分ゼロへの取り組みが進められているものの、依然として1日平均39頭が殺処分されている現状があります。その為、保護施設に収容される犬猫の数を減らす施策が急務で、このプロジェクトはその一環として位置付けられます。
前橋市では、野良犬や猫の繁殖問題、また譲渡困難な犬猫の譲渡促進も課題として残っており、各地域での実施が必要不可欠です。犬猫生活福祉財団はこれらの問題を解決するために、分かりやすいロジックモデルをもとに活動しています。
前橋市での取り組みとその成果
1.
不妊去勢専門病院の運営
「犬猫タウン前橋病院」を運営し、収容ゼロを目指した不妊去勢手術を推進。2022年度には860頭の手術実績を上げ、今年度は1,000頭以上を目指しています。
2.
シェルターの運営
譲渡活動を行う「犬猫タウン前橋」と「犬猫タウン吉岡」にて、保護猫や犬の譲渡を進めています。2022年に169頭の猫と14頭の犬を保護し、譲渡数も上昇しています。
3.
地域との連携と啓発活動
野良猫の一斉TNRを行うことで、不適切な飼育環境をゼロに近づけています。地域住民との協力を深める活動が進行中です。
動物福祉のさらなる向上を目指して
一般財団法人犬猫生活福祉財団は、動物福祉を改善するだけでなく、全国展開を計画し、地域社会全体での解決を図ろうとしています。今後も、ボランティア活動の推進や様々な団体との連携を深めながら、犬猫に関する社会問題の解決を目指します。
最後に
前橋市のこの取り組みは、日本の動物福祉活動において重要な一歩です。クラウドファンディングに参加することで、みんなの力を結集し、未来の動物たちを守るための支援ができます。是非この機会に、プロジェクトへのご支援を検討してみてください。