医療的ケアが必要な子どもたちのための新拠点「Kukuru+」
近年、医療的ケアを必要とする子どもたちとそのご家族に対する支援が求められています。それに向けた新たな取り組みとして、沖縄県那覇市に「Kukuru+(くくるプラス)」という地域連携ハブ拠点が登場します。この拠点は、医療的ケアが必要な子どもたちがより良い在宅生活を送れるよう、多方面からサポートすることを目的としています。
プロジェクトの背景
今回の取り組みは、全国的にも珍しい、有床診療所と福祉施設、地域の誰もが利用できる共有スペースを併設した新しいモデルです。医療依存度の高い子どもたちが安心して過ごせる環境を提供するため、病院から在宅へのスムーズな移行を支援します。
具体的には「退院移行支援室」を設置し、医療的ケアを必要とする子どもたちが住み慣れた場所で生活するための準備ができるようにします。また、医療的ケアが必要な子どもたちの居場所を確保するだけでなく、地域の全ての子どもたちが利用できるスペースも設けます。このように、異なるニーズに応じた支援を行うことで、孤立しがちなご家族をサポートすることを目指しています。
誰もが支え合える場所を目指して
Kukuru+では、医療的ケアを必要とする子どもたちに加え、多様性に富んだ方々が共に過ごすことができる場所を提供します。地域全体が一つのコミュニティとして、誰もが当たり前の生活を送れるような拠点作りを進めます。これにより、医療的なサポートが必要な方々の生活が少しでも楽になり、地域全体が支え合える関係を築けることを願っています。
プロジェクトへの参加と支援の呼びかけ
このプロジェクトを実現するにあたり、多くの皆さんにこの現状を知っていただき、寄付や物品の提供、ボランティアの協力をお願いしています。実際、医療的ケアが必要な子どもを持つ家族は、いつ自分が当事者になるかわかりません。だからこそ、今、この取り組みが皆さんに求められています。
プロジェクトの詳細や進捗については特設サイトにて随時更新されますので、ぜひそちらをご覧ください。また、マスコミへの取材依頼や支援の仲介も受け付けています。あなたの力が、多くの子どもたちとその家族の生活を変えることができるかもしれません。
Kukuru+の基本情報
Kukuru+の建設は2018年10月にスタートし、2019年3月に完成する予定です。具体的な建築計画は以下の通りです:
- - 建築予定地:沖縄県那覇市真地216-17
- - 敷地面積:780.58㎡、延床面積:939.75㎡
- - 建築規模:地上3階
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1階:医療的ケア研修室、カフェスペース(共用スペース)
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2階:退院移行支援室、ショートステイ室、児童発達支援、放課後デイサービス、法人事務所
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3階:ルーフテラス
この事業は日本財団から一部助成を受けて進められています。私たちと共に、医療的ケアを必要とする子どもたちを支え、地域の新しい未来を築いていきましょう。