新時代を迎える公差設計
ラティス・テクノロジー株式会社は、株式会社プラーナーと共同で、設計者に新たな選択肢を提示する3次元公差設計ソフト「Tolerance-DX on XVL Studio」(通称:TDX)を2025年11月11日に発売することが決定しました。この革新的なソフトウェアは、公差設計業務を効率的に行うための強力なツールとして、多くの設計者の力となるでしょう。
現場設計者に戻ってくる公差設計
公差設計は製品の品質やコストに直結する重要な工程ですが、従来の難しさにより設計者がこの業務を行うことは困難でした。本ソフトは、この課題を解決し、設計者が自身の手で公差設計を行う環境を整えています。これにより、設計者自身が自らの専門知識と経験をもとに効率的に作業を進められるようになります。
公差設計を迅速に実行
TDXの魅力の一つは、3Dモデルをそのまま利用できることです。従来のソフトでは、設定に煩雑な手順が必要でしたが、TDXはそれを一新。瞬時に公差計算を実行できるため、設計や製造、品質管理のデジタル化が推進されます。これにより、効率化が進み、業務全体のスピードが向上することが期待されます。
QCD最適化への道
「Tolerance-DX on XVL Studio」を導入することで、企業は様々なメリットを享受できます。まず、設計段階で最適な公差を把握することで製品品質を安定化し、また不良率の予測と改善も可能です。さらに、過剰な公差の設定を抑えることでコストダウンを図り、納期も短縮。これらを通じて、QCD(Quality・Cost・Delivery)の総合的な最適化が実現します。
国産ソフトの利点
TDXは日本企業の公差設計ノウハウを凝縮した国産ソフトです。その特徴には、可視化機能による公差設定の理解を助けるリレーション機能や、関連製品の公差設計がスムーズに行える派生製品対応、高いカスタマイズ性が挙げられます。日本のものづくり特有の知見を反映したこのソフトは、設計者にとって大きなアドバンテージとなることでしょう。
ウェビナーの告知
さらに、2025年12月3日には、ラティスとプラーナーの共催によりウェビナーが開催されます。参加者にはTDXのデモンストレーションや実際の導入事例などが紹介される予定ですので、興味のある方はぜひお申し込みください。詳細は公式ウェブサイトで確認することができます。
製品の基本情報
- - 名称:Tolerance-DX on XVL Studio(TDX)
- - 価格:年間35万円(別途消費税が必要)
- - 発売日:2025年11月11日
- - 必要条件:本製品は「XVL Studio」のオプションとして動作します。「XVL Studio」及び「XVL Converter Advanced」の購入が必要です。
利用の広がり
この「Tolerance-DX on XVL Studio」が普及することで、設計現場の効率化が図られ、結果的に製品品質が向上し、企業のDX推進にも貢献することが期待されています。高品質な設計の実現に向けて、注目のソフトウェアと言えるでしょう。