環境保護と地域貢献の新たな試み
国立沖縄工業高等専門学校(沖縄高専)は、地元の美しい自然を維持し、環境保護の重要性を広めるための学習プロジェクトを展開しています。この取り組みに賛同したのが、大阪シーリング印刷株式会社(OSPグループの中核企業)です。大阪市を拠点に、シール・ラベル、フィルム製品、そして紙器パッケージの製造を行う同社は、沖縄高専のプロジェクト支援のために、無地キーホルダーに貼るシールラベルを計2,000枚寄贈しました。
プロジェクトの概要
本プロジェクトでは、沖縄県内外の人々に資源循環や環境保護の大切さを楽しみながら学んでもらうことを目的としています。寄贈されたシールラベルは、廃プラスチック製品を使って製造されたキーホルダーに利用されます。これらはカプセルトイの景品として活用され、売上金の一部は地域貢献団体「さくら教室」(旧名護こども食堂)に寄付されます。これは地域の子どもたちの支援につながります。
デザインへのこだわり
シールには、沖縄のシンボルとなる動植物や風物をモチーフにした5種類と、沖縄高専の学科をイメージした5種類がデザインされています。さらに、デザイン性を高めるために、国内で数社しか製造できないデジタルバーニッシュ加工を施しています。また、環境への意識を反映し、シールラベルの素材は回収されたペットボトルを再生したものが使用されています。
環境課題への取り組み
近年、プラスチックに関する環境問題が騒がれる中、プラスチック循環を推進する新法が施行されました。大阪シーリング印刷株式会社は、プラスチックフィルムを扱う企業として、資源循環を進める取り組みが社会貢献に貢献すると判断し、今回の寄贈に至ったのです。
カプセルトイでの意識醸成
完成したキーホルダーは、沖縄県内の商業施設や観光地に設置されるカプセルトイの景品となります。この楽しい形を借りて、環境保護に対する意識を高めてもらいます。カプセルトイは1回100円で提供され、その売上の一部は「さくら教室」の運営資金として活用され、人々の心に訴える活動が続けられていきます。
持続可能な社会の実現を目指して
この取り組みは、学生の創造力や地域への意識、企業の技術力が相まって、新しいモデルとなることが期待されています。今後もOSPグループは、多様な地域の教育機関と連携し、次世代を担う若者の学びと成長を支援し続けることで、社会課題の解決に寄与する予定です。
OSPグループのサステナビリティへの取り組み
OSPグループは、社会課題の解決と事業の持続的発展を両立させる「サステナブル経営」を掲げています。環境を意識した経営方針のもと、SDGsの実践に取り組む姿勢が見られます。これまでにも、企業と福祉のつながりをサポート、大学とのSDGsパートナーシップなど、多様な活動を展開してきました。今回の寄贈も、その一環として位置づけられます。
会社概要
大阪シーリング印刷株式会社
株式会社OSPホールディングス
OSPグループは国内9社、海外7社を展開し、食品流通を中心とした社会インフラの構築に寄与しています。今後も持続可能な社会を目指す多様な取り組みを続けていくことでしょう。