都をどり150回記念公演が開幕
2024年4月1日から4月30日まで、京都市東山区にある祇園甲部歌舞練場にて「都をどり」が開催されます。本公演は、約60名の芸妓舞妓たちが華やかな舞を披露する、春の風物詩とも言える伝統行事です。今年は特に記念すべき150回目の公演で、観客を魅了する作品が用意されています。
都をどりとは?
「都をどり」は毎年4月に開催され、主にお座敷以外での舞の公演としては京都で唯一のもので、160年以上の歴史があります。最初は明治5年に行われた京都博覧会の一環として始まりましたが、戦争や最近のCOVID-19の影響を除いては連続して開催されてきました。この長い年月の中で、著名な文化人や天皇陛下も観劇に訪れるなど、多くの人々に愛されてきました。
150回記念公演の特徴
今年のテーマは『都をどり百五十回源氏物語舞扇』。源氏物語をモチーフにした演目が用意されており、舞台には華やかな衣装を身にまとった踊り子たちが登場します。公演の構成は全八景から成り、一時間の舞台で四季の彩りを表現する予定です。特に注目は、フィナーレで過去の作品を振り返りながら、未来の「都をどり」へとつながる演出が行われることです。
公演の始まりは、「ヨーイヤサー」という掛け声と共に、明るい空色の着物を着た踊り子たちが一斉に舞台に登場します。観客は、この華麗な舞を間近で体感することができます。また、茶券付の一等観覧席を購入した方には、公演前に芸妓によるお茶のお点前を楽しむことができ、特別なおもてなしを受けることができます。
新しい祇園甲部歌舞練場
2023年に大改修を終えた新しい祇園甲部歌舞練場は、耐震性を高め、最新の設備を整えた現代的な劇場です。それでも、歴史的な趣を残しており、桜が咲き誇る庭園ともひとつになっています。この庭園の修復作業も行われており、来年4月の公演時には新たな風情が加わることでしょう。
村上隆氏とのコラボレーション
150回記念公演を祝い、現代アーティスト村上隆氏が手掛ける新しいデザインのアーチも花見小路通りに設置されます。村上氏は、観劇の際にその作品を通して、伝統と現代アートの融合を感じることができるでしょう。
公演情報
- - 公演名: 都をどり
- - 会期: 2024年4月1日(月)~4月30日(火)
- - 会場: 祇園甲部歌舞練場
- - 料金:
- 茶券付一等観覧席: 7,000円
- 一等観覧席: 6,000円
- 二等観覧席: 4,000円
- 学生料金(二等席限定): 2,000円
この春、「都をどり」にぜひ足を運んで、伝統の美と華やかな舞の世界を体験してみてください。新たな京都の魅力を発見する機会になるかもしれません。