稟議業務とAI活用
2025-11-12 11:59:42

企業の稟議業務、ストレス軽減にAIの活用が期待される背景とは

企業の稟議業務、ストレス軽減にAIの活用が期待される背景とは



株式会社エイトレッドによる調査が新たに発表され、企業の稟議業務の実態に関する興味深い結果が明らかになりました。この調査は、従業員数が100人以上の企業の中で、過去3カ月以内に3回以上稟議書を起案した107名を対象としたものです。その結果、稟議業務において従業員は非常に多くのストレスを感じていることが分かりました。

稟議起案者の多くが抱えるストレス


調査結果によると、稟議書の起案や作成において、実に86.9%の回答者がストレスを感じていると答えました。このストレスの要因として最も多く挙げられたのが、事前の根回しや関係部署への確認・調整に多くの時間がかかることです。具体的には58.1%がこの点を問題視しています。また、上司への説明や承諾を得る手間も49.5%がストレス要因と感じていることが浮き彫りになりました。

さらに、この調査では約97.2%が稟議書の差し戻しを経験したことがあると回答しており、うち39.3%が何度も差し戻されているという結果も示しています。これでは、本来の業務に集中できないことが多いはずです。

実際の稟議業務の負担と作成時間


調査参加者に月に何回稟議書を起案するか聞いたところ、なんと52.3%が「2~3回程度」と回答。この結果から、稟議業務が比較的多く行われていることが分かります。稟議書1件あたりの作成時間に関しても、33.6%が「1時間~2時間未満」と答えており、総じて時間がかかっていることがわかりました。

教育不足がさらなる課題に


また、3割以上の従業員が稟議書の書き方について十分な教育・指導を受けていないという実態も明らかになり、これがストレスの要因になっている可能性があります。稟議書を書く際に相談を行う先として最も多いのは直属の上司(41.1%)や先輩社員(40.2%)であり、相談できる相手が限られているのも一因と言えるでしょう。

AI活用への高い期待


一方で、AIを利用した稟議書作成支援に対する関心も高まっています。調査に参加した93.4%がAIによる支援機能を「利用したい」と回答しており、特に「口頭での説明から稟議書の下書きを自動生成」する機能に期待が寄せられています。このようにAIを活用することで、稟議業務の負担が軽減され、本来重要な業務に集中することが可能になるでしょう。

効率化が企業に求められる


稟議業務の負担を軽減し、生産性を向上させるためには、AIシステムの導入とより良い教育体制の構築が急務です。企業は、稟議のプロセスを見直し、デジタル化やAIの助けを借りることで、効率化できる部分を見つけ出し、実践していく必要があります。

このように、稟議業務におけるさまざまな課題は未解決のままであり、今こそAIを活用するチャンスが到来しています。業務効率化を実現するための一手として、企業全体での取り組みが期待されます。


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会社情報

会社名
株式会社エイトレッド
住所
東京都渋谷区渋谷2丁目15番地1号渋谷クロスタワー1F
電話番号
03-3486-2812

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