中小企業DX支援プラットフォームでの生成AI導入決定の背景と今後の展望

中小企業DX支援プラットフォームに生成AI導入決定

株式会社ココペリ（本社：東京都千代田区、CEO：近藤繁）は、金融機関における業務の効率化を図るために、中小企業DX支援プラットフォーム「Big Advance」において、専門性AI FAQ（SAF: Specialized AI FAQ）の導入を決定しました。この新たなAIシステムは、社内文書に対する問い合わせ業務を効率的に行うもので、2025年1月から本番環境が提供される予定です。

生成AI取り組みの経緯

ココペリでは、2023年4月から生成AIの活用を本格化し、さまざまな開発を行ってきました。以下はその取り組み内容です：

- 2023年4月: ChatGPTの業務利用のための検証を開始。
- 2023年5月: Big Advanceのホームページ作成機能において、生成AIによる文章自動作成機能を追加。
- 2023年6月: 社内開発業務への生成AI活用を開始。
- 2023年7月: ビジネスマッチング機能でAIリコメンド機能のPoCを開始し、AWSが主催する「ML Enablement Workshop」にも参加。
- 2023年8月: 商談ニーズに関する情報の自動作成機能をビジネスマッチング機能に追加。
- 2023年9月: 企業ホームページからの商談ニーズ情報自動作成のPoCを実施。
- 2023年11月: 経済産業省-関東経済産業局への新たな取り組み紹介。
- 2024年6月: 金融機関におけるPoCが始まるという流れで進展しています。

専門性AI FAQ（SAF）の概要

2024年6月に実施したPoCを基に、業務規定や手引書を学習させたAIを使用したチャットボットを開発しました。このFAQ機能は、業務規定や過去の事例を一元的に持つことができないという企業の課題に対処します。これにより、金融機関内からの問い合わせに対する迅速な回答を実現し、業務の効率化に貢献します。

また、業務に不慣れな新入職員も情報を素早くキャッチアップできるようになり、問い合わせにかかる負担を軽減します。

今後の展望

ココペリは、10月17日と18日に東京国際フォーラムで開催される「FIT 2024（金融国際情報技術展 2024）」に出展し、専門性AI FAQのデモ環境を公開します。この展示を通じて、金融機関内の業務効率化に寄与することを目指しています。今後も生成AIに関する開発と提案を継続し、業界全体のDX促進に貢献していきます。