自動運転の未来を守る!AUTOCRYPT社の新セキュリティパッケージ
2025年7月1日、コーンズテクノロジー株式会社が国内代理店を務める韓国のアウトクリプト社は、最新の『SDVセキュリティインフラv2.0』を発表しました。この製品は、自動運転車両を製造するOEMメーカーに向けて設計された統合型セキュリティパッケージです。現代の自動車産業がSDV(Software Defined Vehicle)にシフトする中で、車両の安全性確保と各国の法規制への対応は、企業にとって最重要課題の一つとなっています。
SDV時代の課題と必要性
近年、自動運転技術が進化し、自動車メーカーはセキュリティ強化に追われています。国際的な規制、特にUNECEのR155とR156は、企業にとってセキュリティ管理とソフトウェア更新の重要性を強く求めています。これらの規制に準拠することは、自動運転車両の信頼性を確保する上で不可欠です。特に、欧州や中国、日本、インドなどでは自動車のサイバーセキュリティに関連する法令が続々と施行されており、OEMメーカーはこの流れに適応する必要があります。
「SDVセキュリティインフラv2.0」の特長
『SDVセキュリティインフラv2.0』は、以下の5つの主要モジュールから構成されています。これにより、車両の設計から運用・メンテナンスまで、全ライフサイクルを通じて高いレベルのセキュリティを確保します。
1.
CSMS(サイバーセキュリティ管理): OEMのサイバーセキュリティ政策をUN-R155に基づいて強化します。
2.
TARA System(脅威分析): 車両開発の初期段階で脅威を特定し、リスクを評価します。
3.
PKI&KMS(セキュリティキー管理): 車両の暗号鍵を適切に管理し、セキュリティを高めます。
4.
SUMS(ソフトウェア更新管理): OTアップデートにおける安全性をUN-R156に準拠して保障します。
5.
vSOC(車両SOC): 車両のセキュリティ状況をリアルタイムで監視します。
このように包括的なアプローチを取ることで、OEMメーカーはさまざまな法規に効率的に対応し、確実にセキュリティを強化できます。
アウトクリプト社の実績
アウトクリプト社は18年以上にわたって研究開発を行ってきた実績があり、アジア太平洋地域においては自動車サイバーセキュリティ認証の技術的サービス機関ともされています。既に多くのOEMやサプライヤーと提携し、実車での導入が進んでいます。特に、小規模なメーカーや部品サプライヤーに対しては、カスタマイズ可能なセキュリティソリューションを提供し、国際法規への対応を支援しています。
CEOのビジョンと今後の展望
アウトクリプト社の代表、李錫雨氏は、自動運転の未来において求められる柔軟なセキュリティ対応について次のように述べています。
「SDV時代には、ソフトウェアコードの行数が約3億行に達する見込みです。これに伴い、潜在的な脆弱性が拡大します。自動車メーカーの多くが規制の遵守に悩む中、当社の『SDVセキュリティインフラv2.0』は、長年の経験と技術を活かし、柔軟で効果的なサポートを提供します。」
これからの自動運転社会において、安全性がますます重要視される中、アウトクリプト社の新たなセキュリティパッケージは業界のスタンダードとなる可能性を秘めています。
まとめ
自動運転技術の進化に伴い、安全性の確保はますます難しくなっています。AUTOCRYPT社の『SDVセキュリティインフラv2.0』は、法規制への対応とともに、さまざまなセキュリティニーズに応えられるソリューションとして注目されています。自動車の安全性向上に貢献するこの新パッケージは、今後の研究や導入にも期待がかかります。
詳細については
AUTOCRYPT社の公式サイトをご覧ください。