旭化成グループの新たな試み、ガーデンカフェでの雨庭拡大実証実験
最近、旭化成ホームズ株式会社と公益財団法人世田谷トラストまちづくりが連携し、東京都世田谷区にあるガーデンカフェ「ときそら」で「雨庭」の実証実験をスタートしました。これは、都市における水害や緑地減少という社会問題を解決するための取り組みです。
雨庭とは?
「雨庭」とは、屋根や地面に降った雨水を一時的に貯留し、ゆっくりと地中に浸透させる庭のことです。これにより、降水量が増加した際に河川や下水道への負担を軽減することが期待されています。都市化が進む中で雨水の管理は重要な課題とされており、グリーンインフラの一環としてその導入が注目されています。
実証実験の概要
本実験では、旭化成ホームズが提供する再生人工土壌「ボストンファームⅡ」を使用して、雨庭を施工しました。この土壌は、旭化成グループのALC(軽量気泡コンクリート)を主成分としており、環境に優しい資材として知られています。世田谷トラストの専門家の助言を受けて、植栽の選定や配置計画を行い、地域の生態系に配慮した設計を実施しています。
環境への配慮
ボストンファームⅡは、剪定枝堆肥などの有機資材を組み合わせた土壌であり、公益社団法人の認定を受けた製品です。その利用により、都市での環境影響を軽減しつつ、緑化を促進することを目的としています。特に、新国立競技場や東京駅八重洲口といったプロジェクトへの採用実績もあり、その信頼性が裏付けられています。
課題と今後の展望
近年の気候変動により、豪雨の頻度や強度が増す中、都市部では浸水被害のリスクが高まっています。また、都市の緑地が減少することで生物多様性も脅かされています。このような課題に対して、雨庭の普及は持続可能な都市づくりに寄与する可能性があります。
世田谷トラストは、一般住宅でも実施可能な「自分でもできる雨庭」の普及を目指し、旭化成ホームズは「LONGLIFE」な商品を通じて都市の安全性向上に取り組んでいます。昨年9月には両者が連携してこの取り組みを発表しました。
実施場所「ときそら」
ガーデンカフェ「ときそら」は、地域住民が日常的に訪れるスポットとして、自然と触れ合える場を提供しています。実証実験を通じて、利用者が雨庭の機能に触れ、その価値を実感できる場となることを目指しています。
まとめ
今後は、雨庭の基本性能や植栽の生育状況の確認を進めながら、ALC再生土壌を利用した外構計画へ展開していく方針です。再生ALCの活用はサーキュラーエコノミーの推進につながり、持続可能な街づくりに貢献することが期待されます。本実験を通じて、都市における自然共生の推進を図るとともに、地域社会への価値提供を目指していくのです。