アーモンドとミツバチ
2020-05-20 11:04:03

カリフォルニアのアーモンド業界、ミツバチ保護に向けた5つの新計画を発表

アーモンド業界の新たな挑戦



毎年5月20日は「世界ミツバチの日」。この日は国連が制定した、ミツバチや他の花粉媒介者を保護する重要性を認識するための日です。米国のカリフォルニア州は世界最大のアーモンド生産地であり、この地でのミツバチの健全性はアーモンドの収穫に欠かせません。カリフォルニア・アーモンド協会は、2020年に5つの新しいミツバチ保護計画を発表し、ミツバチの健康を守るための持続的な取り組みを強化しました。

新たなパートナーシップの構築


カリフォルニア・アーモンド協会は、Pollinator Partnershipとの新しい提携を結びました。この組織は、ミツバチやその他の花粉媒介者を保護する活動を行っており、アーモンド生産農家が花粉媒介者の生息環境を整えるための基準を設けています。この「BFFプログラム」に参加する農家は、ミツバチに優しい農業を実践し、認証を受けることでその努力を示すことができます。

農家への教育と支援


協会は、ミツバチの生息環境を増やすためのベストプラクティスを普及させるために、「ミツバチの最良管理慣行」というガイドラインを策定しました。この実践に従うことで、90%以上のアーモンド生産農家がミツバチにとって安全な環境を提供していると報告されています。また、実地ワークショップを通じて、農家は専門家から直接学ぶ機会を得ています。

テクノロジーの活用


また、カリフォルニア・アーモンド協会はデジタル・マッピング・ツール「BeeWhere」を導入し、養蜂家の巣箱位置の登録を容易にしました。これにより、農家は近くのミツバチの状況を把握しやすくなり、適切な農薬の散布が可能になります。この取り組みは、ミツバチの生息を保護し、農業活動との共存を促進します。

花の多様性を考慮した栽培


カリフォルニア・アーモンド協会は、ミツバチの食料源を多様化させることで、彼らの健康を促進するため、農場における花の多様性を高める努力をしています。在来種のミツバチを含む多様な花粉源を設けることで、ミツバチの生活環境を豊かにします。このプログラムは、土壌品質の改善や水の浸透向上にも寄与しています。

研究の支援に尽力


カリフォルニア・アーモンド産業は、ミツバチの健康研究への資金提供を行い、その改善に向けた新たな研究への支援を続けています。ミツバチに影響を与える要因についての125プロジェクトへの助成が行われ、健全な生態系の維持に寄与することで、持続可能な農業を実現するための取り組みが行われています。

カリフォルニア・アーモンド協会の活動は、ミツバチの健康を重視した農業の新たな形を示しており、その取り組みは他の作物の生産者にも影響を与える可能性があります。ミツバチとの共存を目指す果敢な挑戦が、今後の農業の在り方にどのような影響を及ぼすのか、注目が集まります。

会社情報

会社名
カリフォルニア・アーモンド協会
住所
東京都港区六本木1-6-1泉ガーデンタワー10階 エデルマン・ジャパン内
電話番号

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