シェリー・ワインの魅力
2024-03-05 00:08:55

日本市場でのシェリー・ワインの新たな潮流、ボデガス・トラディシオンの躍進

2023年、日本のシェリー・ワイン市場が苦境に立たされている中、ボデガス・トラディシオンはその躍進を遂げました。日本向けのシェリー・ワイン販売量が前年と比べて24.7%減少した一方、ボデガス・トラディシオンだけは260%という驚異的な成長を記録したのです。これは、同社が製造するVOS(平均熟成年数20年)およびVORS(平均熟成年数30年)の高級ワインのみに特化しているからこそ実現した成果です。

このようなシェリー・ワインの急成長は、日本市場でのプレミアム化傾向が進行中であることを示唆しています。シェリーの原産地であるスペインのヘレス地方に位置するボデガス・トラディシオンは、非常に高い品質基準を満たしたワインを生産し続けており、その品質に対する認識が新たに高まっています。

ボデガス・トラディシオンは、ヘレス=ケレス=シェリー原産地呼称統制委員会が定めた基準をはるかに超える厳格な熟成プロセスを確立しており、これにより国際的なコンペティションで数々の賞を受賞してきました。特に、バッカス・コンクールにおいては、パロ・コルタドやオロロソ、ペドロ・ヒメネス、フィノなどがグラン・バッカス金賞を獲得しています。

その取り扱いワインの中でも、日本市場で特に人気が高いのがVORSタイプのパロ・コルタドです。希少なこのワインは、初めはフィノとして分類され、その後独自の熟成プロセスを経て特異な味わいを得ます。滑らかでデリケートな香りと蜂蜜のような風味が特徴であり、多くのワイン愛好者を魅了しています。また、アモンティリャードやオロロソも人気で、日本のシェリー愛好家に支持されています。

さらに、ボデガス・トラディシオンはそのブランデーでも注目されています。特にトラディシオン・ソレラ・グラン・レセルバとトラディシオン・プラティナム・ソレラ・グラン・レセルバは、長年の熟成により洗練された風味を持ち、贅沢なボトルデザインも手伝って、高級感を醸し出しています。特にプラティナムは毎年150本限定で販売され、手作業でラベル付けされています。

冷えたシェリーを楽しむスタイルが浸透しつつある中で、特に輸入業者やワインショップではフィノ・トラディシオンやオロロソ・トラディシオンVORSなど、ボデガス・トラディシオンのワインが多く取り扱われ、飲みやすさと共同の味わいから多くの支持を得ています。このようなトレンドは、シェリー・ワインの新たな分野への進出を可能にし、ワイン初心者にも受け入れられるきっかけとなっています。

ボデガス・トラディシオンは、伝統的な製造方法と厳格な品質管理を誇り、シェリー・ワイン市場での存在感を示しています。このような背景から考えても、今後の日本市場におけるシェリー・ワインの展望は、期待が持てるものとなるでしょう。プレミアムシェリーの魅力が広がる中、ボデガス・トラディシオンのワインは、その進化を続け、多くのワインファンに愛される存在となっていくに違いありません。

会社情報

会社名
Tradicion CZ
住所
Calle Cordobeses 3, Jerez de la Frontera, SPAIN, 11408
電話番号

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