コスモ石油、持続可能性の国際認証を取得しSAF供給へ前進

コスモ石油が持続可能な製品の国際認証を取得

コスモ石油株式会社、コスモ石油マーケティング株式会社及び合同会社SAFFAIRE SKY ENERGYの3社は、持続可能性を重視した国際認証であるISCC CORSIA認証及びISCC EU認証を取得したことを発表しました。この認証は、航空燃料の使用を通じた温室効果ガス（GHG）排出の削減を図るための重要なステップであり、特にサステナブル航空燃料（SAF）の安心・安全な供給を実現するために不可欠です。

国内初のSAF製造拠点

この認証を得たことにより、SAFの製造拠点としての地位を確立し、国内初の取り組みとして注目されています。廃食用油を原料にした国産のSAF及びバイオナフサの供給が可能となることで、日本国内での持続可能なエネルギーの基盤を強化します。

レボインターナショナルと連携して進めるプロジェクトは、廃食用油の調達から製造、保管、さらには航空会社への供給に至るサプライチェーン全体を網羅しています。この一連の流れを通じて、国際的な視点からも評価される持続可能な製品を提供することが期待されています。

厳格な認証とマスバランス方式

また、ISCC認証に基づいたマスバランス方式により、バイオマスや再生原料由来の製品群を適切に区分し、持続可能な製品として正確に市場に供給することができます。これによって、消費者のお手元に届く際には、その由来が明らかになるため、より安心して購入できるというメリットがあります。

脱炭素化と循環型社会の実現に向けて

コスモ石油グループは、脱炭素化と循環型社会の実現を重要なテーマとして捉え、今後も持続可能な製品の社会実装に寄与していく意向です。ISCCの最新規定に従い、さらなる透明性と信頼性を確保しながら事業を進めていきます。

特に、コスモ石油の堺製油所では、2025年にSAFの供給を開始する見込みで、大規模なSAF生産を目指しています。NEDOからの助成を受けた本プロジェクトは、国内の資源を活用しられる新たな資源循環型モデルとして期待されています。

この取組みは、私たちの未来にとっても重要な意味を持ち、持続可能なエネルギーの実現への一歩となるでしょう。企業としての責任を果たし、環境問題に対する意識を高めることで、持続可能な経済を目指すコスモ石油の姿勢には大いに注目が集まります。