新石器時代会議
2024-10-23 12:41:08

シャンルウルファで開かれる世界新石器時代会議の開催

シャンルウルファで歴史的な新石器時代会議を開催



来る2024年11月4日から8日、トルコのシャンルウルファで「第一回世界新石器時代会議」が開催されることが決定しました。この会議は、世界で初めての試みとして、トルコ文化観光省とトルコ観光広報・開発庁が共催し、イスタンブル大学とハラン大学が協力しています。約1000人の学者が64カ国から集まり、新石器文化についての新たな理解を深めるための重要な場となります。

新石器時代は、人類の歴史において最も影響のある時期の一つです。農業の発展や定住生活の始まりが社会の構造を変革し、人口に決定的な影響を与えました。本会議では、特に定住生活や社会階層、アイデンティティなどについての研究成果が共有される予定で、この時代への関心を高めることが期待されています。

また、会議では新石器時代に関する最新の考古学的研究を立脚にした講演が行われ、一流大学の学者たちが地域的及びグローバルな視点からの報告を行います。特にギョベクリテペやカラハンテペなど、歴史的な遺跡を輩出する南東アナトリア地域の遺跡群が焦点となります。

シャンルウルファの新石器時代遺跡は、世界でも特に重要な考古学的資源を保有しています。ギョベクリテペは、12,000年前からの歴史を持ち、今も多くの発見が続いています。最近では、イノシシの彫刻が発見されたほか、初のパンの化石も見つかりました。また、カラハンテペでは、巨大な人間像が発見され、新たな注目を集めています。

「タシュ・テペレル・プロジェクト」も大きな成果を上げています。このプロジェクトは、地域内でのコミュニティの形成に関する新たな知見を提供し、定住生活の始まりについて新しい視点をもたらしました。

この会議を通じ、参加者は遺跡を訪れる機会も与えられています。シャンルウルファを根城とする遺跡巡りは、考古学者とは異なる視点から文化の深部に触れる貴重な体験となるでしょう。

トルコは、豊かな文化遺産を保持し、その持続可能性を確保するために多くの考古学的プロジェクトを実施しています。2023年には720件の発掘が行われ、トルコは新石器時代考古学の主要なステークホルダーとしての地位を確立しつつあります。

シャンルウルファでの会議は、新石器時代に関するグローバルな理解を深める重要な機会となることは間違いありません。この会議では、トルコの歴史と文化についての新たな視点が提供され、学問的な交流が促進されることが期待されています。トルコの考古学界における成果を祝い、多様な文化との接点を持つ良い機会になるでしょう。


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