YOKOITOとエキマテ社が3Dプリント材料で提携
株式会社YOKOITO(京都市)とExpert Material Laboratories株式会社(エキマテ社、東京都)は、3Dプリント材料分野において戦略的なパートナーシップを結ぶことを発表しました。この提携は、3Dプリントが誰もが利用できる実用的な選択肢になる社会を実現することを目指しています。
提携の背景と目的
近年、3Dプリント技術は急速に進化し、試作から小ロット製造、最終製品への応用が現実のものとなっています。しかし、材料の扱いにくさや作業の安全性の確保などの課題が、普及を妨げているのも事実です。エキマテ社は、機能性材料の研究・開発に強みを持つ国内メーカーであり、特に光造形式3Dプリント用レジンに関する高い品質で知られています。
YOKOITOは、製品開発から量産支援に至るまで、AM(アディティブ・マニュファクチャリング)技術の導入を通じた課題解決に取り組んできました。両社の知見と技術を組み合わせることで、3Dプリントの社会実装を持続可能な形で推進することが期待されています。
エキマテの特長
エキマテ社が提供するレジン材料は、水洗い対応で低臭気、アレルゲンフリー、発がん性物質不使用といったお客様と環境への配慮が光ります。この特徴により、作業環境が改善され、ユーザーの安心感が高まります。食品衛生法にも適合しており、安心して使用できる点が大きな魅力です。これらの材料は、YOKOITOのAdditive Manufacturing部門、通称「YAM」として、Formlabs社製の最新鋭光造形3Dプリンター「Form 4」シリーズと組み合わせて使用されます。これにより、「高性能」と「高親和性」の新たな3Dプリントのスタンダードが提案されます。
新たなスタート地点
YOKOITOは、エキマテのレジン材料を「YOKOITO Formlabs Shop」で取り扱い開始しました。この販売は、既存のFormlabs製品をお使いのユーザーだけでなく、これから3Dプリントを利用しようとする新たなユーザーにも幅広く開かれています。手軽に導入できるこの材料は、エコフレンドリーな3Dプリント実現への第一歩となるでしょう。さらに、共催イベントやワークショップを通じて、エキマテの材料を使った普及活動も予定しています。
未来の展望
今後もYOKOITOは、持続可能な3Dプリント材料の開発と提供を続ける計画です。新たな技術を取り入れ、環境に配慮しつつ、ユーザーが使いやすい材料の導入を進めていく方針です。特に、今後予定している技術支援や制作過程のフォロー体制を強化し、3Dプリント技術に対する理解を深めることで、より多くの人々が積極的に活用できる環境を構築します。
YOKOITOとエキマテ社の提携により、業界内外から注目される新たな3Dプリントの未来が期待されています。お互いの強みを生かし、次の時代のモノづくりの在り方を共に築き上げていくことでしょう。エキマテ社は「みんなの夢をカタチに」というビジョンを掲げ、3D技術とDXを通じて様々な分野に革新を提供していきます。これからの活動にも目が離せません。