JTBとハワイ州観光局の新たな医療交流
JTB(株式会社ジャパントラベルビューロー)とハワイ州観光局日本支局(HTJ)は、先日、医療およびウェルネス分野における相互交流促進に関する基本合意を結びました。この取り組みの目的は、ハワイ州と日本の間で先進的な医療の機会を創出することです。
取り組みの背景
JTBとHTJは、長年にわたりハワイ州と日本の交流促進に努めてきました。特に、COVID-19の影響を受け、両者は協力し合い、往来の再開を支援してきました。JTBの関連団体はPCR検査の陰性証明書の発行業務を担当するなど、メディカル・ヘルスケア分野での協力関係を強化しました。現在、両者はJMHC(ジャパン・メディカル&ヘルスツーリズムセンター)を通じて、臨床・研究・教育分野における総合的な交流を進めています。
基本合意のポイント
この合意のもと、ハワイ州はがん予防や米国型の急性期医療、日本における医療者教育等の分野での連携を強化しています。また、オアフ島にとどまらず、ハワイ全体でのウェルネスツーリズムの拡充が図られています。一方で、日本は世界有数の長寿国として、質の高い医療利便性を享受しており、健康寿命の延伸を目指しています。特に、iPS細胞による再生医療やがん医療など、国内での先進技術は海外においても注目されていますが、まだ十分に評価されていない側面もあります。
今後の展望
今後、JTBとHTJはともに受入体制を整え、ハワイでの先進医療を体験できる機会を提供する計画を立てています。また、日本で治療を受けた患者に対して、ハワイの医療機関での治療後ケアも整備される予定です。JMHCも、先進的な医療のPRを進め、日本側の受入れ体制を構築する役割を担います。
ハワイ州の医療機関が日本の医療機関と協力することで、相互交流が非常に活発になることが期待されています。これにより、観光業としてのビジネスチャンスも拡大し、両国にとって新たな価値創造につながるでしょう。
JTBとJMHCについて
JTBは「交流創造事業」を通じて、地域課題を解決するための多様なリソースを提供し、観光事業者の成長を支援しています。また、JMHCは医療コーディネートを専門とし、受入調整手続きやビザサポートを通じて、医療渡航者のサポートを提供してきました。これらの取り組みにより、日本とハワイの医療分野での相互理解が一層深まることでしょう。
今後の日本とハワイ間の医療・ウェルネス交流の進展に、注目が集まっています。