自殺予防週間に向けた取り組み
9月10日から16日は自殺予防週間です。この期間にちなんで、特定非営利活動法人Light Ring.は命の門番「ゲートキーパー」を支援するセミナー『ringS』第3回を8月22日(日)に開催しました。参加者は、当事者や支援に関心がある方々で、オンラインで行われました。
ゲートキーパーの使命とそのケア
自殺を考える方々を支えるためには、まずゲートキーパー自身の心のケアが必要です。このセミナーでは、支える側に立つゲートキーパーが自分自身をどう大切にするか、また他者をどう支えるかという2つの観点から進められました。メンタルヘルスに関する知識を学びつつ、自身の感情と向き合うことで、より良い支援を行うための方法を探ります。
セミナー内容
セミナーは2部構成で行われました。
1.
メンタルヘルス・ケアプログラム では、支える側が自身の感情に向き合う大切さについて学ぶことができます。セルフケアのポイントを専門家から学び、支える力を強化していきます。
2.
支え手座談会 では、普段の支え方や感じることを自由に話し合います。この中で自分の強みを見つけたり、共感を得たりすることで、コミュニティの形成が進んでいきます。
開催の背景
昨今のコロナ禍では孤独を感じる人が増え、自殺者数も11年ぶりに増加の傾向にあります。特に若年層においては、特に深刻な問題であることが各所で指摘されています。その対策として、ゲートキーパーの育成が重要視されています。ゲートキーパーは、自殺の危険を察知し、適切な支援へとつなげる役割を担っています。
新たな課題への取り組み
ゲートキーパーたちは、支援する側であるために孤立を感じ、時には自分自身のセルフケアをおろそかにしてしまうことも少なくありません。Light Ring.は、これらの課題に立ち向かうために、ゲートキーパーの育成とサポートを続けています。今回の「ringS」は、その一環として位置付けられており、参加者同士のコミュニティが形成されることを目指しています。
次回のセミナー
次回「ringS」は、自殺予防週間に先立って9月5日(日)に開催予定です。身近な人を支えることに悩んでいる方は、ぜひぜひご参加ください。詳細は公式ホームページや申し込みフォームでご確認いただけます。
代表理事石井綾華のメッセージ
「非医療者でも、近くに居るからこそ、出来る支援をはじめていきます。支える子どもや若者を一人ひとり支える機会を増やし、彼らに手を差し伸べる社会を作っていきます。」
Light Ring.について
Light Ring.は、ゲートキーパーの育成を通じて自殺者を減少させ、孤独を和らげることを目指しています。より良い社会を実現するために、皆さまのご協力をお願いします。
詳しい情報は公式サイトでご確認ください。
公式HP