中高生が描く将来の夢と現実、意識調査結果を詳しく解説

2025年に向けた中高生の将来に対する意識を探るため、ソニー生命保険株式会社は全国の中学生と高校生に対して意識調査を実施しました。この調査は毎年行われており、今回で6回目となります。調査の対象となったのは、1,000名の中高生で、興味深い結果が得られました。特に、男子中学生の将来の夢のトップに「好きなことを仕事にする」が選ばれ、女子中学生は「趣味を充実させて生きる」と回答しました。一方、高校生の男子も女子も「安定した毎日を送る」ことを第一に挙げており、世代間の価値観を感じる結果となっています。

さらに、将来就きたい職業に関しては、男子中学生が初めて「公務員」を選び、女子中学生は「芸能人」が人気です。また、高校生の間でも両性にわたって「公務員」が最も多く、これが彼らの未来に対する期待を反映しています。

子どもを持ちたいという願望は、中学生の57%と高校生の52%が支持しつつ、その一方で女子高校生の3人に1人は「子どもがほしいと思わない」と答えています。このことから、将来に対する価値観にも多様性が見て取れます。

生きがいに関する項目では、男子中学生と高校生が「ゲーム」を挙げ、女子中学生と高校生は「推し活」と「音楽」を重視する傾向が見られました。これにより、スクリーンと音楽文化が世代を超えて愛されていることがわかります。

調査結果の中で、10年後の自分に対する明るさの意識も注目されます。中学生の61%が明るい未来を思い描いているのに対し、高校生は54%で、多少の減少が見られました。一方、日本と世界の未来に対する不安は、特に高校生で顕著です。日本の未来が不安と感じている高校生が77%、世界の未来に不安を感じるのは72%に上ります。

もう一つの注目すべき点は、同性同士の恋愛に対する意識です。男子高校生の約49%が「同性同士が付き合うことに違和感がない」と答えた一方で、女子は76%と大きな差を見せています。これにより、性に対する多様な価値観の受容が進んでいることが伺えます。

また、キャラクター意識では、中学生の多くが自らを「陽キャ」と認識しているのに対し、高校生では「陰キャ」が多数派と、年齢と共にキャラクターの見られ方が変化している点も興味深いです。最後に、尊敬できる大人として、中高生が最も選ぶのは「大谷翔平さん」です。彼の努力と成功が、未来の中高生にとって目標となっているようです。

この意識調査を通じて、中高生の夢や希望、そして現実への不安が浮き彫りになりました。彼らが描く未来は明るくも同時に不確実性を抱えています。今後、これらの意見がどのように社会に反映されていくのか、注目していきたいところです。