終戦の詔書展示
2025-08-04 19:20:27

令和の夏に蘇る「終戦の詔書」原本特別展示、国立公文書館で

令和の夏、歴史の証人「終戦の詔書」特別展示



国立公文書館では、令和7年の夏に特別展「終戦―戦争の終わりと戦後の始まり―」を開催中です。この特別展は、戦後80年の節目において、日本の歴史と戦争、そしてその終息を考える絶好の機会となっています。

特別展示のポイント


本展の目玉は、昭和20年の8月15日に放送された玉音放送で知られる、「終戦の詔書」の原本特別展示です。この展示は、7月19日から9月15日まで行われ、その中で特に8月8日から21日までの期間に注目が集まります。

展示は3つのセクションに分かれており、各期間において異なる内容が公開されます。特に、「終戦の詔書」がどのように作成され、修正の過程で実際に行われた工夫や苦労が紹介される点が興味深いです。これにより、当時の緊張した状況下での決断を観ることができます。

修正がなされた部分展示(8/8~8/14)


最初のセクションでは、「終戦の詔書」に施された修正部分が取り上げられます。この書はポツダム宣言受諾の意義を示すために作成されましたが、多くの議論と修正を経ています。たとえば、修正された一文に含まれる「戦局必スシモ好転セス」というフレーズは、陸軍の強い反対を受けた結果、ノーと言われたことを都合よく改変したものです。このような視点から、当時の政治的状況を知ることができます。

御名御璽の部分展示(8/15~8/18)


続くセクションでは、昭和天皇が朗読した部分が展示されます。ここには「堪ヘ難キヲ堪ヘ」といった、戦争の苦しみを織り交ぜたフレーズが含まれており、国民に向けたメッセージとして受け取られています。これを聴くことで、当時の精神的な重みを感じることができます。

副署の部分展示(8/19~8/21)


最後の部分では、当時の内閣閣僚たちの署名が施された「終戦の詔書」を展示します。ここには、内閣総理大臣の鈴木貫太郎の署名が含まれ、非常に貴重な歴史的文書であることを物語っています。陸軍大臣の阿南はこの文書に署名した後に自決し、この展示は彼の運命を知る手がかりにもなります。

特別展の関連グッズ


また、特別展に合わせて販売される図録には、「終戦の詔書」の全文がフルカラーで掲載されています。この図録では、終戦の背景や、日本がどのようにして現在の状況に至ったかが解説されています。

「終戦の詔書」は日本の歴史において非常に重い意味を持つ文書です。特別展では、その重要性を再認識しつつ、私たちが今後どう生きるべきかを考える手がかりとしてほしいと思います。貴重な歴史を体感するこの機会を、ぜひ逃さないでください。

特別展開催概要


  • - 開催期間: 令和7年7月19日(土)~9月15日(月・祝)
  • - 開催場所: 国立公文書館東京本館(東京都千代田区北の丸公園3-2)
  • - 開館時間: 午前9時15分~午後5時00分(毎週金曜日は午後8時まで開館)
  • - 詳細情報: 国立公文書館公式サイト

この特別展示は、戦争の終わりとその後の日本を知る貴重な機会です。国立公文書館での訪問を心よりおすすめいたします。


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会社情報

会社名
独立行政法人国立公文書館
住所
東京都千代田区北の丸公園3-2
電話番号
03-3214-0621

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