京王バス完全キャッシュレス化
2025-10-28 14:40:41

京王電鉄バス、2025年からの完全キャッシュレス化の実施計画

京王電鉄バスが進める完全キャッシュレス化



京王電鉄バス株式会社と京王バス株式会社は、国土交通省による完全キャッシュレスバスへの取り組みを受けて、2025年度より実証運行を実施すると発表しました。本記事では、この取り組みの背景や目的、具体的な内容について詳しくご紹介します。

1. 目的と背景



近年、バス業界は運転者不足という深刻な課題に直面しており、効率的な運営と運転者の業務負担軽減が急務となっています。国土交通省が提唱する完全キャッシュレス化は、こうした課題の解決に向けた重要な施策として位置付けられています。

キャッシュレス化が進むことによって、運転者は現金の取扱いや管理の手間から解放され、業務の効率化が期待されます。また、運賃をデジタル化することで、乗客の乗降時間が短縮され、バスの定時運行がさらに向上するでしょう。さらに、デジタルでの利用履歴管理やモバイルデバイスを活用したサービス向上も見込めます。

この取り組みにより、運賃収受機やその管理にかかるコストの削減も実現でき、経営効率も大幅に改善されると考えられています。

2. 完全キャッシュレス化の具体的な内容



(1)運賃支払い方法



バスの運賃支払いは以下の方法に限定されます。
  • - 交通系ICカード
  • - クレジットカードによるタッチ決済(導入営業所を順次拡大)
  • - 定期券
  • - 一日乗車券や企画乗車券、デジタルチケット

なお、現金の取り扱いは一切行いません。交通系ICカードは、事前にコンビニエンスストアや鉄道駅でのチャージが必要です。また、オートチャージサービスも利用可能です。

(2)実証運行の計画



京王電鉄バスグループは既に2024年度に国土交通省の実証運行に参加し、数回にわたって「完全キャッシュレスバス」の実施を行います。具体的には、2024年の10月と12月に調布駅南口―味の素スタジアム間、武蔵小金井駅南口―味の素スタジアム間、新宿駅西口―味の素スタジアム間での運行が予定されています。

さらに、これまでも京王電鉄バスは2008年度から交通系ICカード導入をはじめ、全国相互利用サービスや金額式IC定期券「モットクパス」の提供などを通じて、積極的にキャッシュレス化を進めてきました。2025年3月には、調布営業所管轄路線でクレジットカード決済も導入し、さらなる支払い手段の多様化を図ります。

3. 今後の展望



京王電鉄バスは、この完全キャッシュレス化を通じて、将来的にも維持管理しやすい公共交通としてのバス路線を確保し、乗客にとって利便性の高い交通手段を提供していく方針です。導入される新しい決済システムによって、より使いやすくなるバスサービスに期待が高まります。今後の具体的な動きに注目していきましょう。

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詳しいお問い合わせは、京王電鉄バス株式会社の運輸営業部営業企画担当、電話042-352-3723までお願いします。


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会社情報

会社名
京王電鉄バス株式会社
住所
東京都府中市晴見町2-22京王府中晴見町ビル
電話番号
042-352-3700

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