インテリジェントモータの進化
2023-06-26 17:33:19
ニデックが示す未来のモータ制御:インテリジェントモータとConnected PLCの融合
ニデックが描く未来のモータ制御
2023年6月26日、ニデック株式会社は、デジタルツインに対応したインテリジェントモータ®のPoC (Proof of Concept)を開発したと発表しました。この取り組みは、同社の小型コンピュータを内蔵したインテリジェントモータを中心に、自社のモータ制御技術と株式会社アイ・エル・シーが提供する高度協調制御用ソフトウェアプラットフォーム「Connected PLC」を融合させるものです。
インテリジェントモータ®とその役割
インテリジェントモータ®は、無線ネットワークによって簡単に制御できる特長を持ち、位置情報や速度、トルクなど、モータに関連する多様なデータを取得可能な装置です。このモータを利用した機器やシステムをデジタルツインで展開することによって、製造現場での問題解決や機能改善をリアルタイムで行えるように設計されています。
Connected PLCの導入
このPoC開発において、ニデックはConnected PLCをインテリジェントモータに搭載することにより、クラウド上での仮想空間でのシステム変更の検証を可能にしました。この技術により、立ち上げや教育、監視、メンテナンスなど、現場の具体的なシーンで発生する課題に対して、即時に反応し、改善策を実行できる環境が整います。
Connected PLCは、伝統的なモノ(Things)から、使用するシーン(Time Place Occasion)によって自由に意味づけできるインテリジェントな装置へと進化しています。このプラットフォームは、自律制御、仮想通信、シームレスな分散制御といった機能を持ち、様々な環境での活用が期待されています。
現実空間での実証
ニデックは、現場での試行や実証を通じて、より多くの製造設備のデジタル化とDX化を促進していく意向を示しています。また、Connected PLCとの組み合わせにより、モータの用途が変わった場合でも迅速に対応できる柔軟性が実現可能となります。今後の取り組みは、デジタルツイン関連の技術やサービスの拡大にもつながっていくと考えられています。
まとめ
ニデックとアイ・エル・シーが手を組んだこのプロジェクトは、製造業界において新たなモータ制御の形を示すものであり、デジタルツイン技術の進化を背景に、今後のテクノロジー発展に貢献するものとなるでしょう。現場のニーズに応じた柔軟なシステムを構築することで、よりスマートな製造プロセスを実現していくことを期待しています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社 アイ・エル・シー
- 住所
- 東京都千代田区丸の内4-1 新国際ビル4F 414-A
- 電話番号
-
03-3287-7700