H3ロケット3号機、打ち上げ成功!「だいち4号」が新たな地殻変動観測の幕開け
H3ロケット3号機打ち上げ成功!「だいち4号」が新たな地殻変動観測の幕開け
7月1日、H3ロケット3号機の打ち上げが成功し、搭載されていた先進レーダ衛星ALOS-4(通称「だいち4号」)が所定の軌道に投入されました。文部科学大臣の盛山正仁氏は、この成功を喜び、H3ロケットの継続的な運用に向け、技術の蓄積・成熟を図り、宇宙開発利用への貢献を目指していくと表明しました。
今回の打ち上げは、2月に試験機2号機の打ち上げに続く成功となり、H3ロケットの実績を着実に積み重ねていることを示しています。
「だいち4号」は、先代の「だいち2号」の後継機として、超広域・高頻度での高精度な地殻・地盤変動観測を実現します。災害発生時の状況把握や地殻変動に関する異変の早期発見などに貢献することが期待されています。
文部科学省は、H3ロケットの技術開発と運用を継続することで、我が国の宇宙活動の自立性を確保し、国際競争力の強化に貢献していくと述べています。
H3ロケットとは?
H3ロケットは、日本の次世代主力ロケットとして開発が進められてきたロケットです。従来のH-IIAロケットよりも打ち上げコストを抑え、より頻繁な打ち上げを可能にすることを目指しています。
「だいち4号」の役割
「だいち4号」は、地表の変動をミリ単位で観測できるレーダを搭載しており、地震や火山活動による地殻変動、地滑り、土砂災害などの監視に活用されます。また、農作物の生育状況や森林の状態などのモニタリングにも役立ちます。
日本の宇宙開発への貢献
H3ロケットの成功と「だいち4号」の運用開始は、日本の宇宙開発にとって大きな前進となります。文部科学省は、今後も宇宙開発の推進に積極的に取り組んでいく予定です。