上勝町発のスーパーフード「ゆこう」の挑戦
徳島県の上勝町が新たなスーパーフード「ゆこう」に注目しています。この町は、持続可能な開発目標(SDGs)を積極的に推進しており、環境に優しい取り組みで知られています。
今回のプロジェクトは、徳島大学の堤理恵が代表を務める株式会社シトリアンを中心に進められています。堤氏は、長年にわたり「ゆこう」についての研究を行い、果汁に独自のフラボノイドが含まれていることを発見しました。特に、ルテオリンC-CグルコシドやアピゲニンC-Cグルコシドといった成分が腸内環境を整える役割を果たすことが明らかになりました。
フラボノイドの効果
研究によれば、ゆこうの果皮粉末には、ヘルシーな成分が豊富に含まれています。シークワーサーの果皮と比較して、ノビレチンは5倍、タンゲレチンは10倍、ヘスペリジンは50倍も含まれるとのことです。これらのフラボノイドはそれぞれ、抗動脈硬化、抗菌、肝臓保護、血圧調整など、さまざまな健康効果が期待されています。
クラウドファンディングでの挑戦
このたび、クラウドファンディングを利用して、ゆこう果皮粉末の販売を目指すプロジェクトがスタートしました。プロジェクトメンバーは、堤理恵の他にも、葉っぱビジネスで成功を収めた横石知二や、和菓子専門家の山本宗禅らが参加しています。それぞれの専門知識と技術を結集して技術開発に取り組んでいます。
特に興味深いのは、プロジェクトメンバーの一人が、ゆこう粉を使用することで尿酸値が低下したとの体験談が報告されている点です。このような情報をもとに、今後さらなる臨床研究が進められることが期待されています。
上勝町のSDGsへの取り組み
上勝町は2003年に「ゼロ・ウェイスト」を宣言し、環境問題への積極的な取り組みを開始しました。今や、「HOTEL WHY」や「上勝町ゼロ・ウェイストセンター」など、SDGsの実践に向けた多岐にわたる活動が行われています。これは、単なる環境保護にとどまらず、地域経済にも寄与しています。
クラウドファンディングのリターン商品
クラウドファンディングでは、ゆこう果皮粉末やそれを利用した製品のリターンが予定されています。例えば、ゆこうとすだちを使ったわらび餅や、ジンジャーシロップなど、用途の広い商品が揃っています。これらの商品は、健康を意識した食生活をサポートするものです。
地域振興と未来の可能性
「ゆこう」プロジェクトは、地域振興にとどまらず、健康促進にも寄与する可能性を秘めています。多くの人々がこの取り組みを支持し、参加することで、新たな健康食品としての認知が広がることが期待されます。ぜひ、クラウドファンディングを通じてこの挑戦に参加し、上勝町の取り組みを応援しましょう。
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