博多弁で屋台を案内する「AIおいちゃん」の登場
2024年7月24日、福岡市とLINEヤフーコミュニケーションズ株式会社が共同で導入する「屋台DXプロジェクト」がスタートします。このプロジェクトでは、生成AIによるチャットボット「AIおいちゃん」が導入され、博多弁での親しみやすい屋台案内を提供します。この新機能は、福岡市のLINE公式アカウント「FUKUOKA GUIDE」に組み込まれ、利用者が簡単に自身に合った屋台を見つけることができるようになります。これを機に、福岡の屋台文化が新たなデジタルトランスフォーメーションを遂げることが期待されます。
プロジェクトの背景
屋台は福岡市の魅力の一つであり、多くの観光客を引きつけています。しかし、屋台に興味がありつつも訪れたことがない人々からは、どの屋台に行くべきかわからない、そして今営業している屋台が不明なため行くのをためらうという意見がありました。このような課題を解決するため、福岡市とLINEヤフーが連携し、屋台の情報デジタル化に着手したのです。
AIおいちゃんの機能
「AIおいちゃん」は、福岡市観光情報サイト「よかなび」や屋台店主へのアンケートデータをもとに、利用者の質問に対し、博多弁で屋台情報を提供します。長浜・天神・中洲エリア内に存在する約100軒の屋台の中から、ユーザーの条件に合った屋台を選び出し、リアルタイムの営業状況も確認できます。
さらに、IoT技術を駆使して各屋台の営業状況を反映させ、LINEでの情報提供を行います。例えば、各屋台に設置されたIoT機器がライトの点灯を感知した際には、LINEアカウントに「本日営業」と表示され、利用者は手軽に屋台の営業状況を把握できるのです。これにより、ユーザーが福岡の屋台を訪れる敷居が大きく下がる可能性があります。
利用者からの口コミを反映
今後の展開では、実際に屋台を訪れた利用者の口コミ情報もLINE公式アカウントに集められ、その情報が「AIおいちゃん」に追加される予定です。これにより、より質の高いパーソナライズされた案内が実現され、利用者が常に最新の情報で屋台を楽しめるようになります。
まとめ
福岡の象徴ともいえる屋台文化が、生成AIを活用することで更なる進化を遂げようとしています。方言を駆使した親しみやすい案内に加え、リアルタイムな営業情報の提供が行われることで、今まで以上に多くの人々が屋台体験を楽しめるようになるのではないでしょうか。この新技術の導入が、福岡の屋台文化をどのように変えるのか、今後の動きが注目されます。