ナリコマホールディングスが医療福祉特化の給食DX認定を取得
株式会社ナリコマホールディングス(以下、ナリコマ)は、2024年10月1日付で経済産業省が定める「DX認定事業者」に認定されました。これは医療福祉に特化した給食業界での初の事例として注目されています。
DX認定制度とは
経済産業省が設けたDX認定制度は、企業がデジタル技術を活用して社会の変革を目指す取り組みにおいて、その準備が整っている企業を認定するものです。これにより、経営者はデジタルガバナンス・コードに沿った対応が求められ、国からの正式な認知を受けます。
ナリコマのDX戦略
ナリコマは、20年以上前から労働人口減少という社会課題に対して、厨房運営のデジタル化を進めてきました。2022年にはDX推進を目的とした専門チームを設立し、以下の具体的な取り組みを実施しています。
- - デジタル基盤の構築: 生産性向上のためのインフラ整備
- - IoTデバイスの導入: 現場の効率化とデータ収集の強化
- - ビッグデータの活用: 食品ロスの削減や需要予測に役立てる
- - 提案型AIによる業務改革: より良いサービス提供に向けた提案機能の強化
これらのアプローチにより、ナリコマは調理業務を効率化し、厨房の持続的運営を図っています。さらに、全社的なDX推進機関の設立を進め、事業のデジタル化を全社員で促進する体制を整えようとしています。
デジタル人材の育成
ナリコマは、技術革新に伴いビジネスデジタル人材の育成にも力を入れています。具体的にはエンジニアに特化した採用チームを立ち上げ、デジタルに関する資格取得支援を行うことで人材の確保と育成を行っています。このように、社内の体制強化を進めつつ、お客様の厨房のDX化を推進しています。
企業理念と未来への展望
ナリコマは「お食事を通じてご高齢者の皆さまに生きる喜びを」という理念のもと、デジタル技術を活用して事業改革を進め、医療および福祉分野での厨房運営に新たな価値を提供しています。特に、病院や福祉施設向けには完全調理品や365日の日替わりメニューを提供し、全国6ヵ所のセントラルキッチンから日々37万食を配送しています。
まとめ
ナリコマホールディングスのDX認定取得は、医療福祉分野における給食業務の未来を示すものであり、デジタル化による業務改革を進める企業の先駆けとなっています。今後もナリコマは、デジタル技術を活用して需給のマッチングを改善し、より多くのお客様に喜んでもらえるよう努力していくことでしょう。
詳しい情報はナリコマの公式ウェブサイトやSNSでご覧いただけます。