秋月藩成立400年記念事業「論語ステーション」
秋月藩が成立して400年を迎える記念事業として、2024年には「論語ステーション」が開催されます。このイベントは、歴史的な意味を探るとともに、現代における論語の重要性を再認識する機会となります。
江戸時代、福岡藩の学者である亀井南冥が手掛けた論語の解説書『論語語由』が、名君と称される秋月藩8代藩主の黒田長舒によって、文化3年(1806)に江戸で出版されました。この書物は、当時の諸大名に配布され、深い学問の普及に寄与しました。それに続き、この『論語語由』は「近代日本経済の父」として名を馳せる渋澤栄一に渡り、彼の著作『論語と算盤』に大きな影響を与えたとされています。
今回の「論語ステーション」では、二松学舎大学の牧角悦子教授が、渋澤栄一と『論語語由』の意義について講演を行います。彼女の講演は、歴史的な視点から論語の現代的な意義を探るもので、参加者にとって貴重な学びの場となるでしょう。また、地域の論語研究者たちとのフリートークも用意されており、活発な意見交換が行われる予定です。
2024年は秋月藩成立から400年経つ節目の年であり、朝倉市では城下町秋月を中心に、さまざまな記念イベントが計画されています。地元の文化や歴史に根ざしたイベントを通じて、地域の人々とともに秋月藩の魅力を再発見する絶好の機会です。
ぜひ「論語ステーション」に足を運び、古の知恵が現代にどのように生きるのかを考える貴重な機会をお見逃しなく。また、講演後の質疑応答や意見交換の時間も設けられているため、参加者の皆さんが自由に意見を述べたり、質問をしたりできる環境が整っています。記念すべきこの一年に、古代の知恵や価値観を改めて学ぶことにより、より良い未来へとつなげていけることを期待しています。
お越しいただけることを、関係者一同心よりお待ちしております。