ログミーFinanceによる英文開示支援の拡充
2025年から、日本のプライム市場において企業は決算情報の日本語・英語の同時開示が求められることとなりました。この変化は、企業のIR(投資家向け広報)活動における英語での情報発信の重要性をいっそう高めています。特に決算説明会に関する情報が海外投資家からも注目されており、正確で迅速な情報の提供が求められています。
この流れを受け、ログミー株式会社が運営する「ログミーFinance」は、決算説明会の書き起こし英訳の支援を強化する方針を発表しました。2024年には「かえでIR社」を吸収合併し、同社のIR翻訳機能を本格展開。2025年9月時点で500社以上の企業に対して支援を行ってきた実績があります。
英文開示の評価と課題
最近の東京証券取引所は、企業の英文開示に関するアンケート結果を発表し、評価とともに課題点を明らかにしました。日本企業の英文開示への取り組みは前進を見せているものの、その情報量の不足や開示の遅れが引き続き問題視されています。特に、決算説明会の資料、書き起こし、及び質疑応答の英文化が求められています。
実際の声として「英文開示が不足すると機械翻訳頼みとなり理解ギャップが生じる」との意見があり、適切な英訳の重要性が強調されています。特に、全てのスクリプトを英語化することが求められており、企業側もこのニーズに応えるための体制を整える必要があります。
支援内容の詳細
ログミーFinanceは、以下のサービスについて強化を図ります。
- - DTPサービス:多言語に対応したドキュメントの作成(MS Word、Excel、PowerPoint、Adobe InDesignなど)
- - 動画翻訳:動画の字幕編集やナレーション吹き替えサービスの提供
- - Webサイト翻訳:IRサイトや特設ページの英語・多言語対応が可能で、HTMLファイルでのコーディングも行う
- - 多言語翻訳:簡体字、繁体字の中国語、韓国語、及び欧州言語など多様な言語に対応
これらの強化されたサービスにより、企業のIR活動の全過程をサポートし、英文開示の質と速度を向上させることを目指します。特に決算説明会の書き起こしに特化した英文化が、海外投資家の信頼を得る鍵となるでしょう。
ウェビナー開催のお知らせ
さらに、ログミーFinanceでは、英文開示関連のノウハウを学ぶためのウェビナーを2025年9月16日に開催予定です。この無料オンラインイベントは、企業のための貴重な情報源となります。内容は海外投資家の視点から決算説明会の書き起こしにフォーカスし、実際のケーススタディを交えたユニークな内容になる予定です。
まとめ
ログミーFinanceは「すべての人にIRを開放する」というミッションのもと、企業と投資家のコミュニケーションを強化するための新たなステップを踏み出しました。今後も、企業のIR活動の質を向上させるための多様なサービスを展開し、顧客にとっての価値を創造し続けることでしょう。