アンリツの新たな技術革新
アンリツ株式会社は、ハンドヘルド型スペクトラムアナライザ「Field Master Pro MS2090A」の解析帯域幅を150MHzに拡張したことを発表しました。これにより、通信業界で活躍するRFエンジニアにとって、新たなツールが加わることとなります。
進化したスペクトラムアナライザ
Field Master Pro MS2090Aは、過酷な環境下でも耐えうるバッテリー駆動の性能を持ち、ベンチトップ機並みの性能を提供しています。これまでの最大110MHzから150MHzへの拡張により、さらに広帯域の解析が実現しました。これにより、リアルタイムスペクトラムアナライザ(RTSA)やIQデータキャプチャが強化され、より一層の性能を発揮します。
RTSAとIQデータキャプチャの重要性
RTSAは、瞬時の信号を検出するための不可欠なツールであり、電波干渉調査などの分野で広く活用されています。測定周波数範囲が広がることは、常に求められているニーズであり、特に複雑な信号の解析には効果を発揮します。また、IQデータの取得は、無線信号の詳細な動作を解析する上で欠かせません。アンリツのソフトウェア「MX280005A IQ Signal Master」も、この新たな解析帯域幅に対応するアップデートが行われています。
新機能とオプションの追加
新たにField Master MS2080Aにはトラッキングジェネレーターオプションが加わりました。これにより、フィールドでの測定が可能になり、無線送信機に使用されるフィルタやアンプの特性の検査が実現します。また、オフセットトラッキング機能が追加され、衛星地上局やレーダーサイトでのダウンコンバーターやミキサーの特性測定が容易になります。
さらには、新ソフトウェアとしてLTEや5Gの国コードとネットワークオペレーター名のデコード機能、自動高周波歪測定、カバレッジマッピングの際に周波数信号を地図上に表示する機能など、多岐にわたるアップデートが行われています。既存ユーザーには、これらの新機能を無料でダウンロードすることが可能です。
イベントでの展示情報
今回の新製品については、2025年5月28日から東京ビッグサイトで開催される「ワイヤレス・テクノロジー・パーク(WTP)2025」での出展が決定しています。専門家との直接対話が可能な貴重な機会となるでしょう。
アンリツの取り組みをチェック
さらに詳しい情報は、アンリツの公式Facebookページやウェブサイトからも閲覧可能です。今後の技術革新に期待が高まります。
[お問い合わせ情報]
アンリツ株式会社 コーポレートブランディング部 鈴木 梢
TEL:046-296-6671
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