山形県長井市で新たな創業の場、チャレンジショップが登場
山形県長井市には、地域に賑わいをもたらすために新規創業者を支援するための新しい取り組みが開始されました。それが、中心市街地に位置する「cross-ba(クロスバ)」C棟で提供される短期出店スペース「チャレンジショップ」です。これは、創業予定者や新たにビジネスを始めたい人たちに向けて、月額4万円で最長2か月の間、実際に店舗を持つ体験を提供する制度です。
チャレンジショップとは
このチャレンジショップは、本町商店街のクロスバC棟の1階に設けられた約37㎡の空間で、創業希望者に対して短期間での出店を可能にします。具体的には、1日から最長2か月まで自由に利用することができ、開業前学習としてのお試し出店や、1日限定のイベント、教室としての活用も認められています。
このような仕組みは、常設店を持つことへのハードルを下げ、実際に店舗運営の感覚を掴むことができるため、特に初めての創業を目指す方には最適です。家賃は日額2,000円、月額40,000円(光熱水費込み)という格安設定で、初などのビジネスを開始する際の初期投資を大幅に抑えることが可能です。また、水道や電気、エアコンなどの基本的な設備も完備され、折りたたみテーブルとイスが無料で貸与されるため、すぐに開業ができる環境が整っています。
出店できる業種は多岐にわたり、物販やサービス業などが対象です。ただし、調理を伴う飲食営業や単なる事務所としての利用は不可とされています。
取り組みの背景
長井市では、街の活性化を目指して空き店舗対策を進め、地域に新たなビジネスの芽を育成するためにこの制度を設立しました。クロスバ自体は「人・まち・出来事が交差する場」としてのコンセプトで整備されており、おしゃれなコンクリート造りの建物が他の施設とも調和を図っています。この場所にチャレンジショップを設けることで、新たなビジネスチャンスを提供するとともに、若い起業家を呼び込むことを目指しています。
この事業は、地元有志で構成される「長井ミンナガプロジェクト委員会」によって運営されており、市も全面的にこれを支援する形で、「長井市中心市街地にぎわい創出事業」として位置づけられています。これにより、本町商店街エリアの活性化や新規集客による賑わいの復活が期待されています。
チャレンジショップの実績と期待される効果
すでにクロスバ内では、創業者たちが新たに魅力的なお店を展開し始めています。例えば、世界一周の体験を持つオーナーが開く「セカイスケッチコーヒー」は、週末限定で営業し、特製の自家製ケーキとチャイを提供するカフェとして人気を集めています。また、2024年3月には手作りパンの店「ブーランジェリーフィーユ」がオープン予定で、パン好きの目を惹く話題の店になる見込みです。
このように、チャレンジショップやクロスバを通じて新たに生まれる店舗は、中心市街地の魅力を高め、回遊性を増す要因ともなります。長井市では、新たな商業活動が活発化することで地域全体の活性化へとつながることを見込んでおり、今後もこの取り組みを継続して支援していく考えです。
募集概要と応募方法
出店者の募集対象は、長井市内外問わず、中心市街地の空き店舗を利用して新たに創業したい個人や団体です。また、既存事業者が新たな分野への展開や中心市街地への新規出店を希望する場合も応募可能です。出店期間は令和7年9月から令和8年2月28日までの間で、最長2か月間利用できます。複数組の出店も可能で、定員に達し次第締切となります。
応募する際には、所定の「利用申請書」に必要事項を記入し、履歴書並びに事業計画書を添えて提出します。その後、書類選考と面接審査を経て最終的な出店者が決定されます。 応募者全員には審査結果が郵送され、選考が通過した場合は翌日から出店が開始できることになります。
興味を持たれた方は是非、この機会にチャレンジショップを利用してみてはいかがでしょうか。長井市はあなたの新たな挑戦を全力でサポートします!詳細については、以下のお問い合わせ先または公式サイトをご覧ください。