海スイムセミナーで楽しく学び、海との親しみを深めよう!
2024年の夏、大村湾を舞台に「海スイムセミナー」が開催されました。このイベントは、海で泳ぐ自信がない子どもたちを対象に、海に親しむための工夫が凝らされた内容です。主催者は、一般社団法人海と日本プロジェクト in ながさきで、地域のトライアスロン協会と共催して企画されました。
海を理解し、安全に泳ぐための基本を学ぶ
セミナーは全8回、複数の地域で実施され、大村湾の特性について学ぶことからスタートしました。「大村湾は超閉鎖性海域で、外海の影響を受けにくい」と伝えられると、子どもたちは初めて聞くその事実に驚きました。さらに、海の濁りの理由についても説明があり、「実はこれは栄養素が豊富な証拠で、汚くはないんです」と教えられ、子どもたちの意識が変わっていく様子が印象的でした。
海で泳ぐ際に注意するべきポイントもライフセーバーから学びました。具体的には、海に行く前に天気を確認したり、危険な場所がないかをチェックしたり、ライフジャケットの重要性について説明がありました。海での安全を第一に考えた準備が必要であることを、参加者たちは理解することができました。
実際の海で泳いでみる体験
陸での説明が終わり、いよいよ海に入って泳ぎ始める時間です。参加者は学年ごとにグループ分けされ、各コーチから海特有の泳ぎ方を学びました。特に「立ち泳ぎ」や「スカーリング」など、プールでは経験できない技術を身につける貴重な機会となりました。最初は不安そうだった子どもたちも、少しずつ海に慣れ、楽しむ余裕を見せるようになりました。
海のアクアスロン大会に向けた準備も大切な要素です。最後には、海での泳ぎとランニングを組み合わせた練習を行うことで、参加者たちはさらなるスキルアップへの意欲を見せました。特にボートレース場での経験は、参加者にとって特別な思い出の一丁目となりました。
ライフセーバー体験セッション
荒天で延期された第3回セミナーでは、ライフセーバー体験が行われ、参加者たちは安全やレスキュー技術を楽しく学ぶ機会を得ました。サインフラッグやビーチフラッグスなどに触れることで、海の安全管理の重要性を身をもって感じられたようです。
体験を通じた学び
参加者の声からは、海に関する理解や、安全の大切さを学んだという感想が多く寄せられました。一人の小学生は、「友達にも海で遊ぶことの安全を教えたい」と話し、もう一人の高校生は「泳力があっても溺れるリスクがあることを知れてよかった」と述べました。子どもたちの学びと成長が、今後の海との付き合い方に活かされることでしょう。
おわりに
海スイムセミナーは、単なるスポーツイベントではなく、環境教育や地域の海を守る意識を高める貴重な体験となりました。参加者が得た知識と経験は、これからの生活の中で活かされていきます。未来の海を守るためにも、こうした活動が続いていくことが大切です。ぜひ、次回のイベントにも注目してみてください!