地方企業のデザイン経営を革新する佐川印刷とearthcampusの提携

近年の急速な技術革新や消費者ニーズの多様化により、企業は新たな価値創造を求められています。このニーズに応えるべく、佐川印刷株式会社とearthcampus株式会社が業務提携を結び、地方企業におけるデザイン経営の推進体制を強化します。

佐川印刷は1947年に創業し、地域密着な印刷や広告、デジタル制作において蓄積したコミュニケーションデザインの知見を持っています。一方、earthcampusはブランディングや広報戦略など、経営とクリエイティブを結ぶコンサルティングに特化した企業です。両社は、この提携を通じて、地方企業の経営層がデザインを単なる装飾ではなく、ビジネス戦略の中心に据える体制を整えます。

業務提携の具体的な内容

提携に基づく主な施策は次の通りです。
1. 経営層向けデザイン経営導入プログラム
経営層や管理職を対象にしたワークショップを開催し、自社のミッションやビジョン、価値観の再定義を行います。また、ブランドの共通言語を作成し、経営計画とデザイン施策を結びつけるロードマップを整備します。

2. ブランド資産とKPIの設計
売上や営業成果だけでなく、NPS（ネットプロモータースコア）、LTV（ライフタイムバリュー）、採用力、従業員のエンゲージメントなどを評価指標として追加し、デザイン投資の効果を明確にします。

3. クリエイティブ制作と実行伴走
ロゴのリニューアルやブランドガイドラインの策定、WebサイトやSNSの運用などを包括的に支援し、佐川印刷のオフライン施策とearthcampusのデジタル施策を統合した顧客体験を提供します。

4. 組織カルチャー変革と人材育成
部門横断的にブランドを共有するためのガイドラインや評価制度を導入し、若手社員やアトツギ世代に向けたデザインリテラシー教育を行い、社内のブランド推進チームの内製化をサポートします。

5. 成功事例共有とコミュニティ構築
地域企業同士が学び合えるコミュニティを構築し、成功事例を媒体で発信して、地方企業のデザイン経営の発展を促します。

地方企業へのメッセージ

佐川印刷の常務取締役、佐川央晃氏は「私たちは地域社会に対して、コミュニケーションを通じて人と社会を豊かにする企業でありたい」と強調しています。地方には優れた企業が多く存在していますが、その魅力が十分に伝わっていないという課題があります。提携を通じて、これらのソリューションを拡大し、地域経済の活性化に寄与することを目指しています。

earthcampusの代表取締役、佐藤涼介氏も、「地方企業には大きな可能性があり、我々はクリエイティブの力で支援していきたい」と語っています。現在のAI時代において、企業の情報発信力を向上させ、地方独自の文化や技術を活かした成長を共に追求していきたいと考えているのです。

最後に
この提携によって、地方企業がデザイン経営を活用し、経営の中心に据えることで、地域経済がより活性化することが期待されています。佐川印刷とearthcampusのコラボレーションが新たな価値を創出する未来を、地域の皆様と共に見守っていきたいと思います。