デル・テクノロジーズ、第1四半期の業績を発表
2025年5月29日、テキサス州ラウンドロックより、デル・テクノロジーズは2026会計年度第1四半期の業績を発表しました。この期間は2025年2月から2025年4月までであり、業績は前年同期と比べていくつかの面で成長を示しました。
第1四半期の主な業績内容
デル・テクノロジーズの売上高は234億ドルで、前年同期比5%増加しました。営業利益は12億ドルと前年同期比21%の大幅増を達成、非GAAPベースでは17億ドルで10%の増加を見せました。希薄化後の1株あたり利益は前年同期比で横ばいの1.37ドルですが、非GAAPベースでは1.55ドルと17%の増加を示しました。
CFOのイヴォンヌ・マクギルは「第1四半期において全ての中核事業が成長を遂げ、営業キャッシュフローは過去最高の28億ドルに達しました。これは株主への還元にも結び付き、24億ドルの還元を実現しました」とコメントしています。
バイスチェアマンのジェフ・クラークも「AI最適化サーバーに対するニーズが急上昇し、サーバーおよびネットワークの売上高は63億ドルと過去最高を記録しました」と発表しました。
インフラストラクチャー ソリューションズ グループの業績
同グループの第1四半期の売上高は103億ドルで、前年同期比12%増加しました。この中でサーバーおよびネットワークの売上は63億ドルで16%増、ストレージ関連は40億ドルで6%増となっており、営業利益は36%の増加で10億ドルに達しました。
クライアント ソリューションズ グループの業績
一方、クライアントソリューションズグループの第1四半期の売上高は125億ドルで5%の増加を見せました。法人向けは9%増の110億ドルであるものの、コンシューマー向けは19%減の15億ドルと苦戦した形です。営業利益は前年同期比で16%減少し、6億5,300万ドルとなりました。
株主への資本還元
第1四半期の株主還元は、過去最高の24億ドルでした。デル・テクノロジーズは株式買戻しおよび配当を通じてこの還元を実施しています。
今後の見通し
デル・テクノロジーズは2026会計年度の売上高を1,010億から1,050億ドルと予測し、その中間値は前年比8%増の1,030億ドルとなっています。また、第2四半期の売上高は285億から295億ドル、中間値は290億ドルと予測されています。希薄化後の1株あたり利益に関しても増加を見込んでいます。
まとめ
デル・テクノロジーズは、この第1四半期での業績が示す通り、全中核事業が成長の軌道を描いています。特にAI関連の需要が急増しており、今後も一層の成長が期待されます。2026会計年度に向けたガイダンスも発表されており、引き続き業界内でのリーダーシップを維持する見込みです。