蘭渓道隆禅師750年大遠忌 シンポジウムの開催について
2024年3月23日、
京都市にて「蘭渓道隆禅師来日伝法記念シンポジウム」が開催されます。このシンポジウムは、中国駐大阪総領事館の主催のもと、中国仏教協会及び大本山建仁寺塔頭西来院との共催で行われ、750年の年月を経て、蘭渓道隆禅師がもたらした影響を深く振り返る機会となります。
蘭渓道隆禅師とは
蘭渓道隆禅師は、1246年に中国四川から日本に渡り、日本の禅宗とその文化に多大なる影響を与えた禅僧です。彼は1259年に京都の大本山建仁寺の11代住職に就任、その後、日本の仏教界において重要な地位を築きました。2028年には、彼の遷化から750年の歳月が経つことになります。この節目を迎えるにあたり、彼の業績を振り返り、日本と中国の仏教がいかに深く結びついているかを考える重要なイベントが企画されました。
シンポジウムの目的
このシンポジウムでは、中国と日本の和尚たちが集い、仏教の教えを通じて中日友好の交流を深めることを目的としています。また、これまで禅宗に触れてこなかった人たちや、中国文化に興味を持つ若者にとって、新たな交流の場となることが期待されます。宗教者同士の交流だけではなく、一般の参加者も交えたコミュニケーションを重視した内容となる見込みです。
シンポジウムの背景
シンポジウムの開催の裏には、2023年10月に行われた中日仏教交流の一環としての北京訪問があります。この際、西来院住職である雲林院宗碩和尚が中国仏教協会の宗性和尚と出会い、共通する宗派に属し、同じ世代で活躍する宗教者としての親交を深めました。このご縁をきっかけに、蘭渓道隆禅師にちなむシンポジウムの開催が決定したのです。
シンポジウムプログラム
開会挨拶
基調講演
- - 基調講演者1: 中国仏教協会副会長 純一法師
- - 基調講演者2: 西来院住職雲林院宗碩和尚
- - 基調講演者3: 四川省仏教協会副会長 大恩和尚
交流会
シンポジウム終了後にはレセプションが設けられ、参加者同士の意見交換や親交を深める場となります。
開催概要
- - テーマ: 「拈華微笑 以心伝心」
- - 開催日時: 2024年3月23日(土)14:30受付、15:30−17:45(シンポジウム)、18:00−20:00(レセプション)
- - 会場: 京都東急ホテル「雅舞の間」
- - 主催: 中華人民共和国駐大阪総領事館
- - 共催: 中国仏教協会、大本山建仁寺塔頭西来院
- - 後援: 京都仏教会
最後に
このシンポジウムは、古代から続く日本と中国の文化交流の歴史に光を当てる貴重な機会です。蘭渓道隆禅師を中心に、中日両国の文化的な繋がりを再確認できるイベントとなることを期待しています。参加者が自身の文化に対する理解を深め、心の交流を促進する場として、多くの方の参加をお待ちしております。