安心・安全なメタバースの実現に向けた新たな研究会が開催

安心・安全なメタバースの実現に関する研究会開催の概要

総務省が主催する第13回「安心・安全なメタバースの実現に関する研究会」が、令和7年4月24日（木）にオンラインで実施されました。この会議はメタバースの安全性と利活用の促進をテーマにしています。出席者は、メタバースの仕組みやそれを支える技術についての知見を深めることを目的としました。

会議の目的と背景

メタバースとは、仮想空間でのコミュニケーションや経済活動が行える新たなデジタルプラットフォームのことです。近年、その利用が急増している一方で、個人情報漏洩やデジタルコンテンツの不正利用などのリスクも増しています。こうした課題を解決し、より安全にメタバースを利用するための方策を協議するのが本研究会の目的です。

議事内容

会議では以下の内容が議論されました。まず、三菱総合研究所とDynabook株式会社から、メタバースにおける先端技術の活用に関する発表がありました。これにより、多様な視点からメタバースの運営方法について理解が深まりました。

1. 三菱総合研究所の発表
メタバースの社会的な役割やそれがもたらす経済的影響について触れました。特に、参加者間でのコミュニケーションの重要性が強調されました。

2. Dynabook株式会社の発表
技術的な側面から、セキュリティ対策やユーザーエクスペリエンスの向上に向けた技術的手法を紹介しました。特に、非対面での信頼構築の重要性が議論されました。

次に、シンポジウム「安心・安全なメタバースの利活用促進を考える」の実施報告が行われました。このシンポジウムは、より多くの人が安心してメタバースを使えるような方策を探るために開催され、多くの専門家が参加しました。

3. 意見交換
参加者からは、メタバースに関するさまざまな意見が寄せられました。安全性の向上やトラブル時の対応策、教育現場におけるメタバース利用の可能性について意見が交わされました。

今後の展望

この研究会での議論をもとに、さらなる研究と施策の充実が期待されます。特に、安全性確保のためのガイドライン作成や、普及活動を通じて多くの方々にメタバースの正しい利用方法を周知していくことが重要です。

メタバースは未来のコミュニケーションやビジネスモデルを変える可能性を秘めていますが、同時にその利用にはリスクも伴います。本研究会のような取り組みを通じて、安心してメタバースを楽しむための基盤が整うことを期待します。