HYBEが発行した「サステナビリティレポート2023」
HYBEは7月1日に発行した「サステナビリティレポート2023」の日本語訳版をリリースしました。このレポートには、持続可能性を重視した経営戦略や実績が詳述されており、同社がエンターテインメント産業における倫理的かつ環境に配慮した活動を推進している様子が伺えます。
サステナビリティ経営ビジョン
HYBEは「持続可能なエンターテインメントのために」というビジョンのもと、次の三つの目標を掲げています。
ここでは、幅広い公演観覧機会を提供するために、ライブストリーミングプラットフォーム「weverse」を活用する取り組みが含まれています。また、アップサイクリング商品の発売や、持続可能な素材を用いた「weverse albums」の導入も計画されています。
パートナー企業と共に成長するための基盤を構築するため、サステナビリティに関連した評価基準を取り入れています。この取り組みは産業全体のサステナビリティを向上させることを目的としており、企業間での協力が求められています。
- - エンターテインメント業界のガバナンス基準の確立
温室効果ガスの排出量の算出基準を拡大し、管理体制を強化。また、最高経営責任者の継承規定を設け、292億ウォンに相当する現金配当を行いました。
社会貢献の取り組み
HYBEは、BTSとBIGHIT MUSICがユニセフと提携し、メンタルヘルス支援のための「#OnMyMind」イニシアティブを実施しています。これは「LOVE MYSELF」キャンペーンの第二弾として、国際的な支援を目指しています。
さらに、PLEDIS EntertainmentとSEVENTEENは、教育分野の格差解消に寄与するために「GOING Together」キャンペーンを実施しました。これにより、東ティモールに地域学習センターを新設することが決定しています。SEVENTEENはユネスコ本部初の青年親善大使に任命され、今後このキャンペーンはさらに広がりを見せる予定です。
組織体制の強化
全社のサステナビリティ経営を推進するため、HYBEは新たな組織を設立しました。昨年設けたサステナビリティ経営チームが、各事業部門の担当者と協力して具体的な施策を実行しています。取締役会内にはサステナビリティ経営委員会が設置され、管理と監監督を行い、成果を検証しています。
未来に向けての展望
HYBEが2023年に力を入れるサステナビリティの重要項目としては、環境配慮型製品の制作、情報セキュリティ、ファン体験の向上、そして倫理経営が挙げられます。このように、昨年のレポートにあたる重要項目が新たに追加され、より一層の進展が期待されます。
また、HYBEはGRIやCSRDに基づく二重の重要性の評価を行い、事業が環境や社会に与える影響を体系的に分析しています。これにより持続可能性の問題が財務成果に与える影響も考慮されています。
HYBEのサステナビリティ経営委員会は、「2023年はHYBEのサステナビリティ経営が全社に浸透する重要な年であった」と述べ、今後も継続的な努力をしていく方針を示しています。新たに発表されたサステナビリティレポートには、『HYBEらしいサステナビリティ経営』の具体的な姿が反映されています。
「サステナビリティレポート2023」はHYBEの公式サイトで公開されています。詳細は次のリンクをご覧ください。
HYBE サステナビリティ経営ページ