新型除菌装置『フリーアーム・バブリライザー』が登場
9月2日、株式会社東京技研が新たに発売した『フリーアーム・バブリライザー』は、歯科医院における感染リスクを低減するための重要な一歩です。長年にわたり全国の歯科医院で使用されている「フリーアーム」に加わるこの新製品は、業界のニーズに応える形で開発されました。
開発の背景とニーズ
東京技研は、全国の歯科医院において7万台以上の「フリーアーム」を導入しています。この装置は、歯科治療中に発生する飛沫や浮遊菌を効率的に吸引することで、患者と医療スタッフの感染リスクを低減する役割を果たしてきました。しかし、その除菌方法に対して一部の歯科医から不安の声が寄せられることがありました。「もっと安心して使用したい」との要望が高まる中、東京技研の技術部は新たな解決策の模索を始めました。
フリーアームとは
「フリーアーム」は、1986年に開発された口腔外用サクションで、歯科医院の衛生環境を改善するために設計された機器です。診療中に空気中の飛沫を吸引することで、院内の感染リスクの軽減に貢献してきました。しかし、吸引された空気がどのように除菌されるのか、そのプロセスに対する疑念が広がっていました。
バブリング方式の導入
新たに導入された「バブリング方式」は、希釈した専用リキッドに空気を通し泡立てることで、除菌効果を持つガスが発生し、「フリーアーム」の内部に広がります。この方式は、従来のスプレー方式に比べてより効果的に内部の隅々まで除菌を行える設計となっています。そのため、医療スタッフは装置を簡単に操作することができ、負担を軽減した上で高い衛生管理を実現できるのです。
自動運転の利便性
『フリーアーム・バブリライザー』は、使い方もとてもシンプルです。装置をフリーアームの先端に取り付けてスイッチを入れるだけで、除菌作業が始まります。この無駄のない設計は、医療現場での業務効率を向上させるだけでなく、スタッフの労力を大幅に軽減します。
社会的背景と今後の展望
新型コロナウイルスの影響で感染症対策への意識が高まり、除菌装置の重要性はますます増しています。東京技研は「院内の感染リスクをゼロへ」という目標のもと、さらなる商品開発を進めていく方針です。今後も安心して医療を受けられる環境作りに貢献していくことでしょう。
まとめ
『フリーアーム・バブリライザー』は、感染症対策の新たなスタンダードを提示する製品です。医療現場での衛生管理をさらに強化するこの装置は、今後の歯科医療の未来を変えていく可能性を秘めています。東京技研は「ものづくり、やさしさづくり」をモットーに、医療現場が抱える問題に寄り添いながら、安心して治療を受けられる環境を整えていくことを目指し続けます。