学校の壁面にアートを取り入れて学生の心を育む

学校の壁にアートを取り入れる意義

近年、教育現場におけるアートの役割が注目されています。アートは教科書で学ぶことのできない感情や価値観を育む大切な要素です。特にインドネシアに設立される「スエナミスクール」においては、子どもたちの夢を育むためにアートが重要視されていることが分かりました。

スエナミスクールの設立とアート導入の背景

スエナミスクールは2024年7月に西ジャワ州バンドンに設立される予定です。この学校は、日本語教育を通じて、インドネシアの学生たちに新たな可能性を提供することを目的としています。運営は、日系企業の進出支援を手掛けるインドネシア総合研究所が行うとのことです。

同校を設立したスエナミ工業株式会社の代表取締役社長、末次明氏にお話を伺うと、「学生たちの未来を広げるために、アートは欠かせない要素だと考えています」と語りました。アートの力を借りて学生の感性を磨き、彼らに多様な視点を持たせることを目指しています。

アートをウォールアートとして導入

スエナミスクールでは、「kakutell」のアーティストが制作したウォールアートを導入しています。このアートは、学校の壁面を飾り、学生たちの学びを豊かにする役割を果たします。目にするだけでなく、体験を通じて感受性を高められる場にしていくとのことです。

「kakutell事業部」では、企業や商品の魅力をアートで可視化することを提案しており、今回のプロジェクトもその一環です。末次氏は、「アートは機能性だけでなく、見る人の心に訴える力が必要です。それが情緒を育む一助になれば」とその期待を寄せています。

アートが持つ影響力

アートという手法は、単なる装飾に留まらず教育現場において強力なメッセージを発信します。消費者や求職者が求めるのは、見た目や機能だけではないことが分かります。情緒的な豊かさが求められる現代、アートは人々の心に響く要素を追求し、彼らの思考や行動に影響を与える存在となります。

未来の学生たちを支えるアート

スエナミスクールでは、年間200人を育成することを目標に、5カ月ごとに20人単位でのプログラムを設けています。製造業に関わる特定技能生を育成し、愛知県や岐阜県の製造業にも派遣される予定です。教育プログラムにアートを取り入れることで、彼らが多様な価値観を持つ人材へと成長する手助けをする考えです。アートが作り出す空間は、学生たちの学びや夢をさらに広げる要素となるでしょう。