AstroXが目指す新たな宇宙輸送の未来
福島県南相馬市に本社を構えるAstroX株式会社が、シリーズAラウンドにおいて18億円の資金調達を実施しました。今回の調達は、リード投資家である株式会社alphaを中心に、複数の金融機関からの資金も含まれています。AstroXは、気球を活用したロックーン方式による衛星軌道投入ロケットの開発を行っており、この資金を元に、2026年中の宇宙空間到達を目指します。
Rockoon方式の重要性とは
AstroXが取り組むRockoon方式とは、気球を用いて高高度からロケットを発射する新しい手法です。この方式の利点は、打ち上げコストの削減や頻繁な発射が可能な点にあります。近年、世界の宇宙産業は急速に成長しており、特に人工衛星の需要が高まっています。しかし日本国内においては、小型衛星を打ち上げるためのロケットが不足しており、現在、多くの衛星が海外のロケットを利用して打ち上げられる状況です。AstroXは、このボトルネックを解消し、日本の宇宙産業を活性化させるという挑戦に乗り出しました。
資金調達による開発の加速
AstroXは、早速新たに調達した資金を活用し、ハイブリッドロケットの開発を推進します。2024年には、高度10キロメートルでのハイブリッドロケット発射実験が計画されており、この実験が成功すれば、さらなる技術進化につながると期待されています。具体的には、短秒時の地上燃焼試験や姿勢制御装置の動作確認、風洞試験などの開発も進められています。
仲間を募集中
AstroXは、ロケット開発に興味のある仲間を広く募っており、興味を持つ方はぜひ応募をしてほしいと呼びかけています。同社の理念に共感する人々が集まることで、さらなる成長が期待されています。また、すでに投資を行った企業からも熱い支持が寄せられています。
投資家の信頼と期待
株式会社alphaの立岡様は、AstroXの挑戦が日本の宇宙産業の未来を切り開くものだと評し、その情熱と技術の高さにむしろ感銘を受けているとのこと。大和企業投資の熊谷様も、ロックーン方式の成功が宇宙輸送の常識を変える可能性があると述べています。アニマルスピリッツの荒木様は、福島を拠点とするAstroXの取り組みが地域経済にも寄与することを強調します。
今後の可能性
AstroXが掲げる「宇宙開発で “Japan as No.1” を取り戻す」というビジョンは、今後の宇宙産業における日本の地位を明確に示しています。彼らの技術が実用化されれば、日本の宇宙開発は大きく飛躍することでしょう。各方面からの期待が高まっています。
AstroXの今後に注目です。詳しい情報や採用情報は
こちらのリンクからご覧ください。