毎年恒例の夏の文庫フェア「ナツイチ2025」が、6月20日から始まりました。このイベントは、1977年に設立された集英社文庫が主催し、若い世代に読書の楽しさを伝えるために毎年開催されているものです。今年で35回目を迎える「ナツイチ」は、全国の約3500軒の書店で、6月20日から9月30日まで実施されます。
このイベントのメインキャラクターには、昨年に引き続き声優の津田健次郎さんが選ばれました。津田さんは、テレビアニメ「呪術廻戦」や「僕のヒーローアカデミア」など、幅広い作品に出演する人気の声優です。「ナツイチ2025」のビジュアルには、集英社文庫のキャラクター「よまにゃ」とのコラボデザインが展開され、さまざまな世代の読者を引き込むことを目指しています。
さらに、フェアの大きな特徴として、毎年大好評の朗読動画シリーズ「よまにゃチャンネル」があります。これは、人気声優が集まって集英社文庫の作品を朗読するYouTubeチャンネルで、2020年から始まり、今年で6年目に突入しました。「ナツイチ2025」では、5人の声優が登場し、8作品の一部を朗読します。朗読動画の前半は誰でも無料で視聴可能で、後半は購入した文庫本の帯についている二次元コードを使うことで見ることができる仕組みになっています。
今年も盛りだくさんの特典があります。帯懸賞では、声優のサイン入りナツイチ限定ポスターを10名様にプレゼントする企画もあり、応募者はハガキに貼って応募する形式です。
参加声優の中には、小林千晃さんや白井悠介さん、土屋神葉さん、戸谷菊之介さんが含まれ、それぞれ様々な作品を朗読。例えば、小林さんは『早朝始発の殺風景』や『栞と嘘の季節』を朗読します。
また、「ナツイチ」対象作品を購入した方には、限定の「よまにゃクリアしおり」をプレゼント。全4種のデザインがあり、無くなり次第終了となるため早めの入手が推奨されます。
さらには、直木賞受賞作である荻原浩さんの『海の見える理髪店』が、特別な「ナツイチ2025」カバーに包まれて登場します。この作品は、海辺に立つ理髪店を舞台にした短編集で、家族の愛や許しあう姿を描いています。イラストは人気イラストレーターのNoritake氏が手掛けており、そのビジュアルも話題を集めています。
「ナツイチ2025」で取り扱う作品は、直木賞作家の小川哲さんによる『地図と拳』や米澤穂信さんの青春ミステリ『栞と嘘の季節』など目を引くタイトルが揃っています。
さらに、参加書店では「ナツイチ2025」の小冊子が、通常版と声優版の2種類無料で配布される予定です。通常版では対象作品が紹介され、声優版では津田健次郎さんら5名のオススメ作品が特集されます。この小冊子には、撮り下ろしの写真も多く、ファンにはたまらない内容です。
詳細については、「ナツイチ2025」特設サイトもご覧ください。これからの夏にぴったりな読書をお楽しみください!