国内ゲーミフィケーション市場調査、2024年は463億円の成長が見込まれる

国内ゲーミフィケーション市場調査の概要

株式会社セガエックスディーが行った最新の調査によれば、国内のゲーミフィケーション市場は2024年に463億円に達すると予測されています。2030年にはその市場規模が約4倍の1,915億円に成長する見込みです。また、全体の「活用事業者」を含めた市場規模は、2024年には1,600億円になると予想されています。これは、世界市場全体の約5.0%に相当します。

ゲーミフィケーションとは

ゲーミフィケーションとは、ゲームの要素を取り入れ、非ゲーム的な分野で人々のモチベーションを高める手法のことを指します。近年、この手法は様々な業界で注目され、特に企業の顧客体験向上や教育分野での活用が進んでいます。2020年以降、デジタルトランスフォーメーション（DX）が進む中で再評価されています。

調査の背景と意義

これまで、日本においてゲーミフィケーションに関する明確な市場データは存在せず、企業や団体の関係者間で共有できる情報が不足していました。このため、国内の市場動向を把握するために、2022年に設立されたゲーミフィケーション市場把握委員会がこの調査を実施するに至りました。

調査方法について

調査は、2024年時点でゲーミフィケーションに該当するサービス・商品を提供する216社を対象に行われ、売上や活用例についてのアンケートやインタビューが実施されました。この結果をもとに2024年の市場規模が推定されています。

市場規模の試算結果

調査結果によると、2024年における「提供事業者」の市場規模は463億円、2030年には1,915億円とされています。また、活用事業者は2024年に1,600億円に達する見込みです。これにより、ゲーム要素を導入することで、教育や企業研修、防災、地域貢献など多岐にわたり活用が進むことが期待されています。