スマホ一体型眼底カメラ「Eyer」の実力
株式会社ディー・エヌ・エーの子会社、株式会社アルムが提携したチリの非営利団体Caja La Araucanaと共に、遠隔診療による糖尿病網膜症検査をチリ国内で行いました。このプロジェクトでは、スマートフォン一体型の無散瞳眼底カメラ「Eyer」と、医療関係者間のコミュニケーションアプリ「Join」を活用しています。
革新的な医療サービスの実現
チリで最も権威のある眼科医療機関であるClínica Pasteurと協力し、約2万人のCaja La Araucanaの会員を対象に眼底検査を実施しました。検査には、Eyerで撮影した画像が使われ、Joinを介してリアルタイムで眼科専門医と接続されます。このアプローチにより、糖尿病性網膜症や黄斑変性症といった目の疾患を早期に発見し、適切な対応を行うことが可能となります。
具体的な成果
これまでに、1,083人がEyerによる眼底検査を受け、その66%の症例で網膜異常が確認されました。その後、眼科医の診断によって55%の症例で網膜異常が確定しました。特に、696人(参加者の64.3%)が50歳以上というデータは、高齢者における眼疾患の早期発見の重要性を示しています。
医療アクセスの向上
このプロジェクトは、適切な眼科医療を受けることが難しい多様な環境にいる人々に、遠隔診療を通じた医療アクセスの向上をもたらします。EyerとJoinの連携により、高度な技術を持つ眼科医が患者を診断し、必要な治療を提供します。このように、医療サービスの革新に向けた大きな第一歩となるでしょう。
アルムの未来
アルムは、この技術を通じて様々な医療機器との連携を進め、さらなる遠隔医療サービスの拡充を目指しています。全ての人に公平な医療を届けるために、医療DXの推進を続け、効率的かつ利用しやすい医療サービスの提供に努めます。
企業情報
株式会社アルムは、2001年に設立され、東京・渋谷区に本社を構えています。「すべての医療を支える会社(All Medical)」を企業理念に掲げ、ICTを活用した医療サービスの開発を行っています。日本発の医療ICT企業として、32カ国へのソリューション展開をしており、これからも国際的な活動を展開していく方針です。
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