Wasabi大阪に新拠点
2021-10-28 09:00:02
Wasabi Technologiesが大阪に新データセンター開設、APAC地域での成長加速へ
Wasabi Technologiesが大阪に新しいデータストレージセンターを開設
クラウドストレージ企業として知られるWasabi Technologiesは、大阪に新たなデータストレージセンターの運用を開始しました。この新センターは、APAC地域におけるサービスの可用性と速度を向上させることを目的としています。Wasabiは、2021年6月に日本法人を設立し、日本市場でのプレゼンスを確立してきましたが、今回の大阪進出でさらなる拡大を目指します。
新たに締結されたNTTコミュニケーションズとのパートナーシップ契約も心強い支援となっています。NTTコミュニケーションズは、新しいデータセンターにおいて主要な販売パートナーとなり、WasabiはAPAC地域でのクラウドストレージインフラの需要拡大に応えていく方針です。
日本市場におけるクラウドのトレンド
IDCのレポートによると、APAC地域はパブリッククラウドIaaSの採用が著しく進んでおり、2020年には38%の成長が記録されました。日本のユーザーは特に、自然災害やサイバー攻撃に対するデータの保護を重視しており、データの複数コピーを望む傾向が強いです。これに応える形で、少なくとも2つのデータストレージセンターが不可欠となります。
新センターの意義と期待
Wasabi Technologiesの共同創設者でCEOのDavid Friendは、「日本はクラウドインフラストラクチャに関して世界で最も前向きな国の1つです。NTTコミュニケーションズとの関係を強化することで、日本全国の新規顧客に高品質なホットクラウドストレージサービスを提供できる」と述べています。新たに開設される大阪のセンターは、東京を含む既存の拠点に加え、Wasabiにとって7番目のデータストレージセンターとなります。
さらに、WasabiのHot Cloud Storageは、コスト面でも非常に魅力的です。Amazon S3の5分の1のコストでのデータ保存を提供し、データ転送料金を無償化することで、顧客にとって使いやすい環境を整えています。この競争力のある価格設定は、パートナー企業が他の製品とバンドルして販売するうえでも強みとなっています。
多様な顧客基盤
Wasabiの提供するデータストレージサービスは多岐にわたります。バックアップや災害復旧、アーカイブに加え、監視カメラや医療画像、科学研究データ、教育関連データ、さらにはAI/MLデータレイク、ブロックチェーン関連のデータ、政府データまで、その利用範囲は実に広があります。大阪の新センターは、国内外の企業にとって重要なデータ保存先となることでしょう。
今後は、6〜12か月内に他の地域にも新たなデータストレージセンターを開設する計画があるとのこと。クラウドストレージのさらなる進化が期待されます。詳しい情報は、Wasabiの公式サイトをご覧ください。
会社情報
- 会社名
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Wasabi Technologies Japan合同会社
- 住所
- 東京都港区六本木6-2-31六本木ヒルズノースタワー16階
- 電話番号
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03-6831-9311