秋川牧園が新たに提案する“甘酒”の魅力
株式会社秋川牧園が2025年7月14日から発売を開始したのは、山口市引谷エリアで栽培された酒米・山田錦を使用した新感覚の甘酒です。商品は秋川牧園の宅配会員サービスや直売店で購入可能で、特にこの商品は農薬・化学肥料を使用せず、自然に優しい方法で作られています。
生産過程と課題
秋川牧園は、山口市仁保下郷を拠点に、養鶏事業を展開する会社です。鶏糞堆肥を活用して農薬を使わない農業を行い、年間50品目以上の野菜を生産しています。しかし、2022年から取り組み始めたホップ栽培や2024年の大麦の栽培を経て、日本酒の原料となる山田錦も栽培するようになりました。
ところが、収穫間近に大量のカメムシの襲撃や猛暑による生育不良が発生。この影響で、計画していた日本酒の製造が困難になり、山田錦の活用法を模索している中で、地元の磯金醸造と連携し、甘酒としての商品化が実現しました。
山田錦を使った甘酒の特徴
飯米として一般的に使用される米に対し、あまざけには日本酒用の山田錦が採用されています。この山田錦は、低たんぱく質で飲みやすい特徴があり、磯金社長は「まろやかな甘さとさらりとしたのど越しが感じられる素晴らしい甘酒に仕上がりました」と語ります。この甘酒は、特に夏の暑い時期に適した飲みやすさがポイントです。
飲む点滴「甘酒」としての利用
甘酒にはブドウ糖やビタミン、アミノ酸などが含まれており、「飲む点滴」と称されることもあります。氷を入れて楽しむことができ、また炭酸やヨーグルトを加えることで、食欲が落ちやすい夏に必要な栄養を手軽に摂取できます。これにより、甘酒は日常生活に取り入れやすい健康飲料となっています。
商品情報と購入方法
この甘酒は、300mlあたり454円(税込)で、原材料には酒米の山田錦と米麹が使われています。また、製造は磯金醸造によるもので、安心感も高い一品です。購入は秋川牧園の宅配会員サービスを通じて、または秋川牧園直売店で行えます。
秋川牧園の理念と今後の展望
秋川牧園は1972年の設立以来、「口に入るものは間違ってはいけない」との理念の下、無投薬飼育技術や植物性飼料の開発に尽力してきました。今後も持続可能で安心・安全な食を提供し続ける企業としての取り組みを続けていくことでしょう。新たな甘酒がその先駆けとなり、地域と共に成長していく姿に期待が寄せられます。